方言男子高生の告白コレクションに読者が沸く!!「土佐弁えぐい」「三重弁あざとい」「津軽弁好き」47都道府県が勢ぞろい!方言に悩殺される【作者に聞く】
「土佐弁の破壊力がえぐい」「鳥取がドンピシャ」「岡山がやばい」「静岡に殺された」「宮崎がドストライク」「宮城がかわいすぎる」「福岡と佐賀で落ちた」。読者コメント欄は“キャーキャー”と黄色い歓声が聞こえてくるかのような大盛況。驚くほどの大反響を巻き起こした企画がある。にーづま。(@2_zuma_)さんがX(旧Twitter)に投稿していた「方言男子高生-告白コレクション-」だ。47都道府県のイケメン男子高生が、その土地の方言を使って告白をするシチュエーションを1都道府県ごとに1枚、合計47枚描いたものである。

読者たちは、自分の出身県の告白バージョンを見つけては喜んだり、「うちの地域はちょっと違うな」と頭をかしげてみたり、はたまた他県のお気に入りの方言を見つけてキュン死したり…大変な騒ぎとなった。「やっぱり三重弁はあざといなぁ〜」「やっぱ濁音多いな…我らが東北は」「金髪で京都弁はセンスあり過ぎるやろ」「大阪が大阪すぎて笑える」などの感想のほか、「山形が、あったー!!!」と自分の出身県があるというだけで喜ぶ人も。また、47都道府県すべてを見た結果、「沖縄だけなんて言ってるかさっぱりわからん」という声も。

「方言男子高生-告白コレクション-」を手掛けたにーづま。さんは、2018年にX(旧Twitter)に4P漫画の「方言って素晴らしいっていう漫画」を投稿したのが一迅社の目に止まり、同タイトルにて著者初の単行本を発売してデビュー。2020年からは漫画アプリ「マンガPark」(白泉社)にて「王子に溺愛されたくないので元プリンセスですが男装執事になります!」の連載もスタートした。にーづま。さんに「方言男子高生-告白コレクション-」について聞いてみた。
――「方言男子高生~告白コレクション」には47人の男子高生が登場しますね。47都道府県の方言を調べるのは大変だったのでは?
はい。ネット検索で方言・告白の言い回しなどを調べつつ、地方出身の知り合いの方に直接聞いたりもしました。それぞれの都道府県内でも方言(〇〇弁)が複数あったりして…。たとえば青森だけでも「津軽弁」「南部弁」「下北弁」と3つあるので、その中から選ぶのにも迷ったりして大変で…、実はちょっと混ざったりもしています。
――にーづま。さんが一番好きな方言は何県ですか?
実は「方言」というもの自体が好きで、ランキングはあまり自分の中でないのですが...。あえて順位をつけるなら、やはりここは1位は「青森」で!

――あ!そういえば「方言って素晴らしいっていう漫画」の主人公が津軽弁男子でしたよね!選びづらいと思いますが、2位、3位は?
う~ん。2位・3位は、同率で「岩手」と「秋田」でしょうか。東北なまりがとても好きです!
――この企画を始めたきっかけを教えていただけますか?
「方言って素晴らしいっていう漫画」を描いたことと、自分の方言好きがきっかけです。でも実は当初は「47都道府県すべてを制覇しよう!」なんて考えは全くなかったんです。読者さんからの反響が大きくて「自分の県も描いてください!」というコメントをたくさんいただいたので、その声を受けて描いているうちに、結果的にすべての都道府県を描くことになった…というのが、一番大きな要因です。

にーづま。さんが描く「王子に溺愛されたくないので元プリンセスですが男装執事になります!」の連載は先月2025年1月で最終回を迎え、現在は「悪役令嬢は『萌え』を浴びるほど摂取したい!」のコミカライズを連載中だ。コミカライズについて話を聞くと、「烏丸紫明先生が原作で、“推し”が婚約者という夢のような世界に転生したヒロインが奮闘しまくるコメディ感が強い作品です」とのこと。「断罪されることはないので、安心して“ヲタク系ヒロイン”が溺愛される様を楽しんでいただければ!」とメッセージをもらったので、これを機にぜひ読んでみてほしい。
取材協力:にーづま。(@2_zuma_)