「音量が大きい!」若者のヘッドフォンを叩きつけるサラリーマン!?その後の展開に読者から称賛の声【作者に聞いた】

「うるせぇって言ってんだろ!」と若者を怒鳴るサラリーマン■画像提供:福々ちえ(@fukufuku_comic)

ヘッドフォンの音量が大きい!と若者の襟首を掴んで怒号を浴びせたサラリーマン。若者を突き飛ばして、店を去る。飲食店で揉め事に遭遇した女性は「そこまでしなくても…」と言う思いが募り、突き飛ばされた若者に「大丈夫ですか?」と、優しく声をかけた。すると、若者から悪意しかない言葉を浴びせられた――福々ちえ( @fukufuku_comic )さんの『モヤモヤ社畜OLと、勇気のマサラカリー』に1.3万を超えるいいねが届く。勇気を出した声かけやその後の展開に「いい話」「勇気を出すって素晴らしい」などのコメントが集まっている。

福々さんは、漫画家&イラストレーターとして活動中。「お金がないと幸せになれない」と思っていた女性が、稼いでも稼いでも孤独や不安感が消えないコミックエッセイ『稼いだら幸せになれると思ってた』などの著書がある。


勇気をくれたマサラカリーが繋いでくれたモヤモヤからの解放!

【漫画】『モヤモヤ社畜OLと、勇気のマサラカリー』を読む■画像提供:福々ちえ(@fukufuku_comic)

『モヤモヤ社畜OLと、勇気のマサラカリー』もやもや社畜編・第1話(2)■画像提供:福々ちえ(@fukufuku_comic)

『モヤモヤ社畜OLと、勇気のマサラカリー』もやもや社畜編・第1話(3)■画像提供:福々ちえ(@fukufuku_comic)

本作は、作者の福々ちえさんが一部体験したエピソードを元に描かれたストーリーになっている。本作を描くきっかけについて「昼間の駅で揉めてる人を見たんですよね。サラリーマンの方が、同じくサラリーマンの方の襟首を掴んで叫んでいて。『何事!?』と思ったと同時に、“私これ見なかったことにして通り過ぎていいのかな”と自問自答しました。こういう自分の『正しさ』を揺さぶられる瞬間ってあるなぁ、と。それをテーマに作りました」と語ってくれた。

本作は続編があり、続編を描いた理由について「たまたま同じ店にいた女性を視点を変えて漫画にしたのは、より現実世界をやさしく受け止めてもらえたら、との思いからです。人間にはひとりひとりドラマがあるんですよね。たまたま隣り合わせた、同じ場所にいた、すれ違った。そんな人達にも、それぞれ葛藤やドラマがあると想像できれば、世界がやさしくなるかも…なんて考えたりします」と作品に込めた思いを語ってくれた。

自身の作品について「私の漫画は、人間讃歌がテーマです。悪者はいません。悲しい人や弱い人がいるだけです。私は親のことでずいぶん長く恨みつらみ(笑)を持ってたのですが、『親にも事情があったんだ』と気づいたら、怒りが溶けて消えた体験があって。この体験を読者さんにも疑似体験してもらえるような、そんな漫画を描いていきたいです」と福々さんの優しさが詰まった作品になっていることを教えてくれた。

取材協力:福々ちえ(@fukufuku_comic)

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