「そんなにちょろくていいの?」牙丸出しだった野良犬の“好き”が大爆発!?トラウマを抱える保護犬の切なくも温かい物語【インタビュー】

ある日、知り合いの保護団体から「放浪犬を一時的に預かって欲しい」と連絡が入った。保護したものの「吠えるし噛むしで、このままだと殺処分の可能性も…」と言う。「とりあえず2日間だけ」という約束で引き受けたが、迎えに行くと犬はオリから脱走!周囲は一面血だらけで――!?ヨシモフ郎(
@yosimofurou
)さんが出会った放浪犬との交流を描いた「茶々のお話」をお届けしよう。
保護犬が新しい家族を見つけるまでのご縁の話を描く



放浪犬だった茶々を保護し、その後4カ月一緒に暮らすことになったヨシモフ郎さん。保護当時の茶々の様子について「現場の惨状も相まって、牙むき出しで、声も大きかったので普通に『怖いな』『噛まれたらイヤだな』と思いました」と素直な感想を教えてくれた。本作のなかではそんな茶々との出会いの情景が細やかな表情変化と共に描かれており、ヨシモフ郎さんに対してすぐに懐いてしまう茶々の様子は本当に心が動かされてしまう。
ヨシモフ郎さんが挨拶するとすぐに「好き」を丸出しにする茶々。ヨシモフ郎さんはそんな様子の茶々を見て、以前は人間に飼われていたであろうことを想像したという。「『そんなにちょろくていいの?』と思うと同時に『吠えてたけど本当は人間に甘えたくて、助けてほしくて仕方なかったんだな』と感じた」と当時の心情を語ってくれた。
本作を描いた理由について「世間では、保護犬の里親になる関心が高まっていますが、保護犬が新しい家族を見つけるまでにどうやって過ごしているのか、意外と知らない人も多いのかな?と思い、描かせていただきました」と話すヨシモフ郎さん。普段から犬や猫の保護活動をされている方に対し「本当にすごいことだ」と深い尊敬の念を抱いているのだそう。そのお手伝いが少しでもできればという思いから描くこととなった本作。ヨシモフ郎さんは最後に「たくさんある家族のなかのたったひとつのご縁の話ではありますが、読んでいただければ幸いです」とメッセージを残してくれた。
切なくも温かい茶々とのストーリー、興味のある人はぜひ一度読んでみてほしい。
取材協力:ヨシモフ郎(@yosimofurou)