【放置子】両親を見返すために「絶対に幸せになる」と決意する小5の娘!?親に愛されなかった過酷すぎる幼少期【著者に聞いた】

山野しらす(@shirasu00mori)さんは、SNSやブログを中心に実話に基づく作品をいくつも公開している。2024年6月まで投稿していた「私が放置子だった頃の話」は、知人の実体験を基に描かれており、話題になっている。今回は娘のしおりちゃんが「絶対に幸せになる」と決意するエピソードを紹介するとともに、2児の母でもある山野しらすさんにしおりちゃんの気持ちについても伺った。
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。

父は娘に興味がなく、母の本心も知ったしおりちゃんは、小学5年生のときに『もう両親には何も期待しない』と心に決める。両親に愛されなかったことを嘆いたり、すべてを諦めることは簡単だ。けれど、それだと文句ばかり言う両親と同じ道を辿ることになると悟る。

塾の先生たちへの恩返し、両親を見返すためにも「絶対に幸せになるんだ!」と決心。けれど、そのために自分が今すべきことがわからなかったので、パパ先生に「幸せになるためにはどうすればいいんだろう」と聞いてみる。

しおりちゃんの質問に感動したパパ先生は、「僕は『幸せに気が付けるようになる』が大切だと考えてるよ」と答える。そして、「普段当たり前に思ってることが幸せだってことにも気が付けると更にいいんじゃないかな」などと話す。

しおりちゃんはその言葉を聞いて納得。すると、パパ先生は「勉強すること…知識を身に付けることは、人生においてとても重要だと断言できる」「何をしたらいいか迷っているなら勉強しよう!」と伝えると、心から思ってくれたアドバイスにしおりちゃんはうれしくなる。

そのころ、母はしおりちゃんが不倫相手・マサ君との仲を取り持ったおかげで、仲直りができた様子。以前よりもマサ君への依存度が増して、マサ君に渡すお金も増えていったという。

そして、貯金がなくなった母はしおりちゃんの貯金箱を見つけると、とんでもない行動をしてしまうのであった…。

――しおりちゃんは両親を見返すために、「絶対に幸せになるんだ!」と決心されましたね。逞しく見えますが、不安に思う気持ちなどはなかったと思いますか?
不安もあったと思いますが、それ以上に「このまま両親のようになりたくない」「努力すれば自分だって幸せになれるはずだ」という気持ちが大きかったようです。パパ先生たちの支えもあったので、心強かったのではないでしょうか。
――「何をしたらいいか迷っているなら勉強しよう!」というパパ先生のアドバイスは、しおりちゃんの心に響いたようですね。山野しらすさん自身、パパ先生のアドバイスについてどう感じましたか?
以前どこかで「自分が頭に蓄えた知識は、誰にも盗むことのできない財産だ」と見たことがあります。勉強をして知識をつけることは、財産にもなり武器にも鎧にもなる。本当に素敵なアドバイスだなと感じます。
自分が幸せになるための道を歩み始めたしおりちゃん。本作は放置子の視点からストーリーが展開していき、母の不倫など大人の事情で放置子になってしまった娘のリアルな現状を描いている。興味がある人は一度読んでみて!
取材協力:山野しらす(@shirasu00mori)