「パパ…私のボディソープ使った?」「洗濯物一緒にしないで」思春期の娘に焦る父⁉︎しかし娘の本心に父デレデレ【作者に聞いた】

「パパの洗濯物をさ、勝手に洗濯機に入れないでって、私言ったよね?」高校生の娘は不機嫌そうに言う。「一緒に洗濯するのは嫌な年頃か…」父は、とうとうそんな日が来たかとショックを受けた。しかし、ツンツンしている娘は実はパパが大好きで――?娘の返しにデレる読者が続出する、こばやしたけしさん
(@attake_)
の「父と娘の日常。」を紹介するとともに、創作の経緯や今後の展開について話を聞いた。
娘からの愛のあるツンツンとドキッとして焦る父とのやりとりにニヤニヤしちゃう!



本作を描き始めたのは、「世間一般の『父と娘の微妙な関係』のイメージを逆手に取り、『実はパパのことを思っているからこそ』というギャップを描いたらおもしろいんじゃないかな?と思ったことがきっかけだった」と語る作者のこばやしさん。思春期の娘と父親との間に急に広がる距離感は、自身も経験したという。
作品に描かれる、思春期のツンツンした娘と父との絶妙な距離感を思いつくタイミングについては「私は普段父親としての目線で生活しておりますが、逆に『娘の視点で考えるとどうなるか?』というのを常々考えており、そこで思いついたことを作品に投影してるかと思います。それこそ料理、食事やお風呂、掃除や洗濯といった普段の生活、それこそ『日常』から思いつきます」と明かしてくれた。
表面的・直接的に父娘をベッタリとさせないところを意識しているこばやしさんは、「直接的な表現はあえてしないで『何気ない会話だけ』で父娘がお互いを思い合う関係を描くようにしております。見て欲しいテーマは、そんな何気ない日常の会話から垣間見える親子の絆といいますか、根底にある『家族の信頼関係』ですね」と語った。
今後はショートマンガ形式にしたり、4コマにしたりと表現方法をいろいろと増やしたいと意欲的なこばやしさん。さらに「過去編として幼稚園や小学生の時のネタとかももっと描いてみたいですね。現在はアナザーストーリーとして、娘の『神沢有澄』の学校生活をとある視点から描いています。こちらも楽しんでいただけるとありがたいです」と今後の抱負についても教えてくれた。
クールな表情できつい口調かと思いきや、パパのことを気遣う優しい娘の本心にデレデレしちゃう父。微笑ましい2人のやりとりを父親目線で楽しんでみてはいかがだろうか。
取材協力:こばやしたけし(@attake_)