「もう…だめなのか?」妻が離婚を画策!?気持ちを取り戻すべく夫が取った行動とは?【作者インタビュー】
夫婦として共に50年歩んできた誠一と光子。だがある日、誠一は光子の様子がおかしいことに気づく。料理をするよう勧めたり、「働きに出る」と言い出したり。さらには誠一に対し、「自分で何でもできるようにならないと」とまで言い出した。熟年離婚した友人のことを思い出し、誠一の中で「光子は離婚したいのではないか」という疑念が生じ、気持ちを取り戻すべく進んで家事をやったり、好物を買ってきたりといろいろと頑張ってみるが…。
長年連れ添った夫婦の“別れ”を描き、著者のSNSで最初に発表した際にはXで12万いいね、2.1万リポストなど、多くの反響を呼んだ「
ずっと一緒にいられたら
」。昨年、紙書籍・電子書籍共に発売され注目を集める同作について、作者の小菊えりか(@kogikuerika)さんに制作秘話などを聞いた。




――歳を重ねた誠一と光子だけでなく、結婚のなれそめや若いころのエピソードも収録されており、それがまた晩年の2人のエピソードに深みを持たせてくれ、興味深かったです。「若い時代の2人も描こう」となったいきさつなどがあれば、教えてください。
2人のキャラクターがとても気に入っており、歳を重ねた2人とはまた違った関係が描けるのではないかと思い、描こうと思いました。
――本作の中で、小菊さんのお気に入りのシーンとその理由を教えてください。
1つ目は、ケーキ屋さんのショーケースの前でどっしり構えて真剣に悩んでいる誠一の姿が、場違い感もあり、ちょっとおもしろくて気に入っています。2つ目は、最後のシーンで誠一が言ったセリフは、誠一の光子への想いが詰まっている言葉だと思うので気に入っています。
――本作で小菊さんが伝えたかったことや描きたかったことがあれば、教えてください。
夫婦で長い人生を共にしていれば、うまくいかないこともあるとは思いますが、長年積み重ねてきた2人にしか理解できない関係や想いがあり、その尊さを伝えられればうれしいなと思います。
――読者の方へメッセージをお願いします。
一生懸命に作り上げた物語ですので、ぜひ読んでいただきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
まさかの「熟年離婚!?」という疑惑から、“夫婦”の在り方や“別れ”について考えさせられる「ずっと一緒にいられたら」。まだの人はぜひ一度読んでみて!
取材協力:小菊えりか(@kogikuerika)