「訴えてやる!!」思い込みや勘違いによるクレームに冷静に対応する店員…大変すぎる接客業あるある【作者に聞く】

「こんなの詐欺だ!!」携帯ショップでそう叫んだのは、携帯の電波が入らないと来店した客。繋がらない原因は携帯料金の未払いだったが、その説明に客は「払ったって言いましたよね!?」と激怒してしまい……。
日々いろいろな客と応対する接客業。それだけに、思い込みや勘違い、はたまた行き違いでトラブルやクレームも起こってしまうもの。はらぺこもんろー(
@harapekomonrrow
)さんは、自身の体験や読者からの体験談をもとに、ブログやSNS上でフィクション漫画として「接客業あるある」を描いている作家だ。
自身の携帯ショップでの体験などをベースに描かれるエピソードの中から漫画「料金未払いを指摘したら逆ギレされた話」を紹介するとともに、作者のはらぺこもんろーさんに、接客業をテーマに作品を描く思いを取材した。
日本の接客の素晴らしさと店員さんの頑張りを伝えたい!作者の想い



接客業のあるあるを漫画で描き始めたきっかけについて、作者のはらぺこもんろーさんは「日本の接客業の素晴らしさや大変さが社会に伝わっていないと感じたため、この題材で描き始めました」と語った。
過去に海外に住んでいたことがあるというはらぺこもんろーさん。海外で受けた接客は、態度が横柄で、常に片手にスマートフォンをもっているという、とても強烈なものだったと振り返る。それに比べると日本の接客業はとても丁寧だが、その実態を知らない方も多いのではと思い、「自身が漫画で接客業の実態を面白く描くことで接客業で頑張っている店員さんの姿を伝えたい」と話してくれた。
自身の体験だけでなく、読者の体験談も描いているが、どちらも個人が特定できないようにフィクションを交えており、創作部分があるため、描くうえで違いはないという。読者の体験談を描く際、知らない業界については調べて描くため、そこは大変に感じるが、同じ業界でも「こんなにエピソードが違うのか!?」と毎回驚きがあるそうだ。
最後に、「接客業という職種は、一番身近な職業なのにも関わらずドラマや映画などのメディアに取り上げられることは、少ないと感じています。生活に欠かせない接客業の人たちの頑張りにスポットライトを当てて、日々の仕事を応援していきたいと思っています。将来的には、映像化やコミック化などさまざまなメディアを通じて、多くの方に接客業で頑張る人たちのことを知ってもらえるような作品を作りたいと思います」と、漫画制作の今後についての意気込みを語ってくれた。
取材協力:はらぺこもんろー(@harapekomonrrow)