陰キャの霊と陽キャの神、両方に憑かれる男!?コメディかと思いきやまさかのシリアス展開に目が離せない【作者インタビュー】

憑かれやすい体質を持つ主人公の周りには、常に悪霊が寄り付いてきていた。しかしその割に彼は困ってはいなかった。なぜなら、引き寄せていたのは幽霊だけじゃなく、八百万の神々もだったから…!! 「憑かれやすい男にはもれなく八百万がついてくる」を描いているのは漫画家の比内ハツ(
@s_n_c_yha
)さん。今回、作者である比内ハツさんに、本作について話を聞いてみた。
憑かれやすい主人公に引き寄せられるのは悪霊だけではない



本作の構想は、ホラー系の夢を見たのがきっかけで、その夢を軸に設定を組みなおしたのだという。小学校の教員である主人公の小林翔太に、悪霊たちが憑りつこうとするが、そのたびに八百万の神々が「おっ悪霊じゃん」と前のめりに霊を取り囲む。「悪霊(陰キャ)だけではなく神様(陽キャ)にも憑かれやすい体質である陰キャの主人公が、なんの苦労もなくなんとなく除霊できてしまう話」という、コメディ要素がてんこ盛りのストーリーだ。
主人公の小林翔太は特異体質以外ごく普通の人間という設定だそうで、陰キャ寄りの発言がたびたび飛び出す。そのキャラクターについて、比内ハツさんは「小林翔太は陽キャの発言をさばけるような陰キャがほしくなった結果にできた、後付けの主人公だったりします。よく絡んでいる陽キャの神様には結構鋭いツッコミを入れられて主人公としてとても動かしやすいキャラです」と話す。
現在の状況と続編の予定について「当作品は、ネタは気に入っているものの自分の中では流れが悪い作品のため、無理なく描ける範囲のページ数に仕上げて講評してもらえるところに出したものとなります。編集者の意見を参考にすると、詰まっていたところがうまく流れる感じで話が組みやすくなるうえ、より描きたい部分を強調する技術を考えることができるため、現在は勉強を進めている最中です。続編につきましては、折を見て個人的に仕切り直し、あるいは一緒に作品作りをしてもらえるご縁をいただいたときに、と考えております」と教えてくれた。痛快なスピード感が魅力の本作、ぜひ続編もお楽しみに。
取材協力:比内ハツ(@s_n_c_yha)