葬儀場は早めに決めておくべき!基準プラン50万円で依頼したら、オプションがついて総額200万円に!?【著者に聞く】
余命幾ばくもないと言われていた祖父が亡くなり、悲しみに浸る間もなく看護師さんに言われたのは「ご遺体を安置室に置いておけるのは3時間まで。その間に葬儀場を探してください」という言葉だった。カゲワサビ(@AoiKageyama)さんのルポ漫画「ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話」を紹介しよう。
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Webに掲載されているのは、基本プランだけ。霊柩車や供花、依頼する住職など追加費用が必ずかかる

祖父の具合が悪化し、余命間もないと言われたころ、いくつかの葬儀場をネットで検索した、しかし、「ここ」とは決めていなかった。やはり、まだ生きているのに葬儀場を決めるのは気が引けたからだ。しかし、亡くなったあと3時間という短時間で葬儀場を決めなければならず、悲しみに暮れる暇もなく、ネットで葬儀場を検索するカゲワサビさん家族。「家族だけで行うし、基本プランの50万円でいいよね?」「これくらいがいいかも」と、ネットに料金が記載されていた明朗会計そうな葬儀場を選んだ。

しかし、担当者は「質素なプランは、あまりおすすめできない」と言う。その話を聞いた祖母が「あんまり質素だと、おじいちゃんがかわいそうだ」と、言いはじめた。そこで基本プラン50万円の予定を100万円のプレミアムプランに変更することに。

家族葬で100万円は高いと思ったが、葬儀はプランを選んだだけでは終わらない。その後もお布施代、戒名、霊柩車などなどオプションをつけると、なんと総額で200万円に!さらに葬儀場によっては、深夜の移動で深夜料金が追加されたり、ご遺体の状態維持が長くかかるときはドライアイス代が多くかかったりするという。

結果、当初の4倍の価格に跳ね上がった葬儀代。本作には、元葬儀屋さんから「どんな風に送ってあげたいかを話して、寄り添ってくれる会社を選んでほしい」というコメントも届いた。多くの人が、葬儀代は予算より高くなったという。なかには「余命宣告されてすぐ準備をしていたので、この中に書かれていた金額の10分の1で済みました」という人や「予め葬儀会社の会員になっていたので、引き取り等スムーズなほうでしたが、それでも葬儀を終えるまでは次から次に起こるミッションをクリアせよ状態、よく乗り越えて来れたと今でも思います」と、さまざまな体験談が届く。

カゲワサビさんは「葬儀後にあらためてインターネットで相場の金額を調べましたが、やはり200万円は参列者の多い一般葬レベルの金額であって、数名の親族しか参加しない家族葬にしては高額すぎたのではないかと感じています。プランは50~70万円のオーソドックスなもので、追加オプション等あったとしても、合計100万円前後もあれば質素ではなく、十分な家族葬ができたのではないかなと思っています」と、振り返る。

一番問題なのは、葬儀場を3時間で決めなければいけないということを知らなかったこと。「次から次へと決めることだらけで、『葬儀というミッションをクリアせよ!』な状態でした。次があるときは事前にエンディングノートを作成してもらうことで、葬儀への意向をきちんと確認し、故人の想いに沿ったちょうどいい規模と金額の葬儀をしたいと思います」と、経験を生かした葬儀を考えている。

カゲワサビさんは、現在、X(
@AoiKageyama
)や
ブログ
で定期的に漫画を投稿している。「フォローや読者登録をしていただけるとうれしいです」
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取材協力:カゲワサビ(@AoiKageyama)