「あの子にもう一度会いたい」母の悲痛の願いが危険な形で叶ってしまう!?まさかの結末に読者、戸惑う…【作者に聞く】

夜の公園のベンチにひとりぼっちで座り、嗚咽を漏らし泣いている女性がいた。手には幼い子どもの写真。「かわいいかわいいこうちゃん…もう二度と会えない…」と悲しみに暮れる女性は流れ星に願いを托す。「私のかわいいこうちゃんに、もう一度会わせて下さい!」と――!!すると女性の背後から「おかあさん」という声がし、“かわいいこうちゃん”がそこに立っていた!!この子どもの正体は…!?
本作品「星の子供」を描いたのは
イイジマ
さん。歴史と実績のある青年漫画の登竜門「ちばてつや賞」の第79回で佳作を受賞した経歴を持つ。今回紹介する「星の子供」は、2023年2月に「コミックBe(vol.112)」(ふゅーじょんぷろだくと)にて掲載された作品で、「思わず泣いてしまった直後にまさかの展開…!!」「予想を裏切るエンドwww」「予想の斜め上のオチなのに、心が温まる」「予想の斜め上を行きすぎるわw」と読者をトリコにした話題作だ。
心温まる…!?予想の斜め上のストーリー展開に目が離せない!



普段は子育てをしながら薬剤師としてパート勤務をしているという作者のイイジマさん、本作「星の子供」を描くきっかけについて尋ねると、「この作品を描くきっかけとなったのは、子どもが生まれたことです。覚悟が足りないと言われそうですが、私にとって新生児の育児はものすごく辛かったんです。活動時間のほぼ100%を赤子に捧げていたら、『私は何のために生きているんだろう』と生き甲斐を見失ってしまいました。そこで、漫画を描いて自己実現欲求を満たそうと思ったのが描こうとしたきっかけなんです」と教えてくれた。
こうちゃんの正体が明かされる衝撃の結末については「実は、このオチは後から思い付いたものなんです。なので、最初に考えてた話とノリがガラリと変わってしまいました(笑)」と予想外すぎるオチについて語った。
このオチには「衝撃すぎるラストに全部ひっくるめて泣いた」「下まつげを涙が濡らしたくらいのタイミングで涙が止まりました」などという感想が寄せられ、作者も「私が想像していた以上に読者の皆さんのリアクションがよくて、感想を読んでこちらも笑わせてもらっています!」と読者からの反応を楽しんでいるそうだ。
冒頭からラストまで全く予想できない展開が続く、まるでアトラクションのような魅力がある本作。感動の涙を流す人もいれば、予想外の結末に思わずびっくりしてしまう人も。その魅力をぜひ読んで体感してみてほしい。
取材協力:イイジマ