魔族との婚姻に悲しむどころかあの手この手で迫るご令嬢…魔族タジタジ!読者から「最高」と大反響【作者に聞く】

「この度、人間と魔族が結婚します」の一文からスタートするこの漫画。嫁ぐ人間のご令嬢は、「やってやろうじゃないの魔族との結婚」とやる気満々!一方、迎え入れる魔族の領主は「人間と結婚なんて無理だよ!」と泣きっ面…。そんな心の内は隠して、2人は対面するのだが…。一体この結婚、どうなることやら?
本作を描いたのは、「趣味で細々とマイペースに創作活動しています」という二重いち実
(@niju_2213)
さん。2024年4月12日発売の「COMIC Be vol.124」(ふゅーじょんぷろだくと)で、読切作品「魔界で幸せ生活始めるまで」の原作を担当している。初の商業作品、しかも原作という立場での作品作りも初めてだった二重さんだが、「作画の山﨑と子先生のやさしくかわいらしい描写と、編集担当さんの励ましと支えでなんとかなりました!」と語る。そんな二重さんに今回の作品について話を聞いてみた。
「やってやろうじゃないの魔族との結婚」やる気満々のご令嬢!?



主人公2人のキャラクター設定について読者からも大きな反響があり、本作の注目ポイントだ。そんな2人のキャラクターについて作者の二重いち実さんは「実は裏設定までしっかりと決めているんです。ライルは素朴で誠実だけど頼りない、レノーラは天真爛漫な真っ直ぐな性格です。しかし、そのレノーラは暗い過去が隠されていたり、ライルも兄弟が多い家庭で末っ子として生まれ、父親に認められたいという思いを抱えている設定です」と話をしてくれた。この裏設定について深掘りしたストーリーを描くことは出来なかったというが、過去の共通点が2人が向き合うきっかけにもなっているようだ。
ライルを疲弊させるほど強烈なアプローチを繰り広げるレノーラに対して「『射止めなきゃ』じゃなく『仕留めなきゃ』なのが最高すぎる」と読者の中で話題を呼んでいる。そのことについて「レノーラがライルに迫っていくシーンは表情がころころと変わっていくので描いていてとても楽しかったを覚えています」と話してくれた。
二重いち実さんは他にもSNSで長編漫画も連載している。男の娘アイドルのアイドル活動とそれぞれの恋愛を描き、作者の大好きなラブコメ要素をふんだんに盛り込んだというBL漫画も本作と共に注目していきたい。
取材協力:二重いち実(@niju_2213)