【ホラー】いわく付きの“物”が集まる骨董品店「白滝堂」。勝手に音が鳴る魔除けの土鈴が本当に伝えたかったこととは…【作者インタビュー】

魔除けのはずの土鈴が鳴っていた理由がラストで判明!理由を知り、背筋がゾッとする

住宅街にひっそりと佇む一軒の骨董品店があった。そこには人に捨てられた“物”たちが集まってくる。ある日、遠路はるばる祖母にもらった“土鈴(どれい)”を売りに若い母親がやってきた。聞けば、深夜になると勝手に“カランカラン”と音が鳴るのだという。気味が悪く、息子も怖がって寝てくれず困り果て、人づてに「“こういうの”を買い取ってくれる店がある」と聞き、訪ねてきたらしい。本作を描いた作者の赤風よしお( @gurast )さんは、社会人として働きながら、趣味として一次創作の長編ファンタジー漫画をSNSにて連載中。初のホラー作品と思えない完成度に驚きつつ、さらに詳しく話を聞いてみた。


「自分が思い描く恐怖を表現できるかを試みた」と語る本作の見どころとは?

祖母からもらった土鈴が勝手に鳴り、不気味で眠れないという赤風よしお(@gurast)

一方通行_P01赤風よしお(@gurast)

一方通行_P02赤風よしお(@gurast)


「恐怖とは理解できないこと」と自論を語る作者の赤風よしおさん。「『勝手に定義付けをして納得する人間』と『ただあるようにあるだけの物』との齟齬や理不尽から生まれるものもひとつの恐怖なのでは?」という考えから、本作骨董屋の主人「氷室」の視点からのストーリーが生まれたのだという。

普段ファンタジー作品を描くことが多い赤風さんは「もともとホラー作品は好きで人の作品を拝見することはありましたが自身で作ったことはなく、本作が初めてのホラー作品となります」と驚きの裏話を語る。「“わかりやすい怖いもの”はなるべく出さず、かつよい話でも悪い話でもなく、描きたいものが描けた」と本作の手応えを語りながらも、「この漫画は、自分が思い描く恐怖を表現できるかを試みた作品」であると本作に込めた自身の想いも教えてくれた。

新作については未定であるとしながらも、本作の続編やシリーズ化、そして新たなジャンルの短編作品への創作意欲を語る赤風さん。最後に、「もしどこかで目に留まり、琴線に触れる部分があったら読んでみてください」と読者に向けてメッセージを残してくれた。

ひっそりと佇む「白滝堂」に集まってくる、人に捨てられたさまざまな“物”たち。深夜になると勝手に音がなるといういわく付きの土鈴を買い取った主人公に待ち受ける衝撃のラストとは?初のホラー作品とは思えない秀逸なストーリー展開にゾクッとしたい方は、ぜひ本作をチェックしてみてほしい。


取材協力:赤風よしお(@gurast)

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