「法律で『野良人間』はすべて処刑と決められてる」猫と人間の立場が逆転した異世界へ転生したら…!?【作者に聞く】

気が付いたら主人公は牢屋に捕らえられていて、猫耳を生やした種族の者たちから「野良人間」と呼ばれ、処刑の日程について検討されていた!!何がどうなっているのかわからない状況ながらも、崖っぷちに立たされていることだけはしっかり理解できた。
本作の作者は漫画家の新田せん(
@nittasen
)さん。実は新田さんはSNS上に推し猫がたくさんいるほどの猫好き!過去にも猫語翻訳アプリをモチーフにした作品なども描いている。この作品を描いたきっかけや構想について話を聞いてみた。
猫を見ていて立場を逆転させてみたくなった!



主人公は処刑されるようなことは何もしていない。だが、「薄汚い野良人間に子猫たちが近づいて病気感染したら大変じゃ」「法律で野良人間はすべて処刑するよう決められておる」と言われピンチに!
どうも主人公は異世界に転生してしまい、そこでは猫と人間の立場が逆転。現実世界で野良猫が殺処分されるように、その異世界では野良人間が処分される運命にあるようだ…。
作者の新田せんさんが本作の構想を考えたきっかけは、「人間だったら絶対に恥ずかしいだろう姿をSNS上にさらされている猫さんたち(例えばトイレ中とか、ニャンタマとか笑)を見ていて、ふと立場を逆転させてみたくなりました(笑)」と教えてくれた。
この物語の世界では、「野良人間」は本来処分されるはずだが、女王様がなかなか決断を下さず、実行されていない。そのことについて話を聞いてみると、新田さんは「女王様は、物心つく前の子猫の頃から帝王学を叩き込まれ『残酷であれ』と育てられています…が、人情(猫情?)が邪魔して冷徹になりきれません。まあ、猫のすることですからどこか抜けていてかわいいのです」と明かしてくれた。
主人公の今後が気になるところだが、続編の予定は今のところないそう。だが、「主人公はたぶん、牢屋でもあの調子で幸せに暮らしていくのではないかと思います」と新田さんは語った。
取材協力:新田せん(@nittasen)