“伝説のポケモン”コライドンをほぼ実物大で再現…ホンダの技術を詰め込んだ「ホンダコライドン」がお披露目
Honda は、株式会社ポケモン(以下、ポケモン社)の監修のもと、ゲーム『ポケットモンスター スカーレット』に登場する伝説のポケモン“コライドン”の形をしたミライモビリティを制作する「ホンダコライドンプロジェクト」を始動。現在制作中の“ホンダコライドン”を、2025年3月7日から3月9日までの期間、Honda ウエルカムプラザ青山にて展示された。
展示初日の3月7日には「ホンダコライドンプロジェクト」取材会が実施され、開発者やプロジェクトメンバー代表によるトークセッションを実施。

「ホンダコライドンプロジェクト」とは?
2024年、トヨタ技術会が「大人の本気が子どもの夢になる」というメッセージとともに“トヨタミライドン”(『ポケットモンスター バイオレット』に登場する伝説のポケモン“ミライドン”の形をしたモビリティ)を制作。このトヨタミライドンのものづくりへの思いを受け取り、「HondaならHondaらしいコライドンが作れる」という思いでスタートを切ったのが「ホンダコライドンプロジェクト」になる。

プロジェクトメンバーは、二輪・パワープロダクツ事業および先進技術研究所より社内公募で集まった約40名の有志。「Hondaの本気が子どもの夢になる」をスローガンに、Hondaの二輪事業がこれまで培ってきた設計思想やシミュレーション技術を応用。また、先進技術研究所が持つ先進バランス制御技術を取り入れて、ゲームの世界に登場するコライドンをHondaが考えるモビリティの形として極限まで追求したという。

企画の主旨説明を兼ねたトークセッションには、プロジェクトチーム推進責任者・二輪事業企画部の坂本順一氏と、プロジェクトチーム開発責任者・二輪事業企画部の萩原和也氏が出席。制作においてこだわったポイントや現在の開発状況、同モビリティの今後の運用展開などを話した。

“ホンダコライドン”とは?
ホンダコライドンは、Hondaの経験と独自の技術、ポケモン社の協力で作り上げた、ゲーム『ポケットモンスター スカーレット』で出会うことができるコライドンの形をしたミライモビリティ。コライドンの重さ、大きさともにほぼ実物大の形状再現で、細部にまでこだわりが感じられるデザインになっている。今後は、Honda独自のバランス制御技術を使ってホンダコライドンの4足歩行および、ゲーム中にはない二輪での自立を可能とすべく、開発に取り組んでいるという。

ちなみにこのバランス技術は、2017年に開催された世界最大の家電見本市CESで「Honda Riding Assist」として初公開されたもの。ASIMOに代表されるヒューマノイドロボット研究で培ったバランス制御技術を応用し、開発された「Honda Riding Assist」をベースに、新たにホンダコライドンの“しっそうけいたい”を実現するべく、調整・最適化を進めている。今後実装される予定の機能は、以下の通り。
・“しっそうけいたい”での乗車が可能。またバランス制御技術により、自立も可能に。
(この度の催しでは、スペースの関係で静止状態での展示になります)
・しっそうスピードに合わせ、手足、首、顔の動きを変化させ、躍動感を表現予定。
・顔、目、瞼などの細かい動作を再現予定。

コライドンとは?
2022年に発売された『ポケットモンスター スカーレット』に登場する伝説のポケモン。主人公といっしょに旅をして成長していく相棒でもあるコライドンは、場面に応じて姿を変えることができる。
4足歩行で歩く(せいげんけいたい)ほか、逞しい四肢を使って走り抜ける(しっそうけいたい)や、高速での遊泳(ゆうえいけいたい)、風に乗って空を舞う(かっくうけいたい)など、物語が進むにつれ能力を取り戻し、主人公を乗せてさまざまな場所へ行くことができる。

取材・文=ソムタム田井
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