「コロナ禍のあともマスクを外せない少女」の物語に共感の声!生きやすい方を選択したことに対して責めてくる人がいる【作者インタビュー】

社会人として働きながら漫画を描き続けるはつきななこさんは、2020年1月よりpixivで作品を公開。コロナ禍に発表した読切漫画『さよなら、マスク』は、自身の学生時代の体験をもとに描かれた作品で、マスクを外せない主人公・大倉に共感する読者から多くのコメントが寄せられた。



「新型コロナウイルス感染症が収束した後の世界で、マスクを外せない二人の女の子の話です。編集者から『貴方にしか描けない話を描いて欲しい』と言われ、自分の中学生から高校生までマスクを外せなかった経験を思い出しました。作中のクラスメイトや教師は、実在の人物をモデルにしています」と語る。
マスクが「顔パンツ」とも呼ばれ、コロナ禍が収束しても恥ずかしくて外せない若者がいる現状について、はつきななこさんは「外しても生きていける人は外していいと思います。私も、コロナが収まったときにマスクを外せるかはわかりません。マスクをしていると、やっぱり生きやすいなと思ってしまいます。“人にどう思われるか”より、“自分が楽に生きられるか”を大切にして欲しいですね。生きやすい方を選択したことに対して責めてくる人のことは、無視していいと思います」と述べる。
『さよなら、マスク』には、「昔はマスクを外せないのは自分だけだったので、こんなにも共感していただけるのかと驚きました。『こういう考え方があることを大衆に表現してくれるだけですごく助かる』というコメントをいただけて、辛い体験も無駄じゃなかったと思えました。
ただ、批判的な意見もいくつかありました。たかがマスクに大袈裟な話だ、と思う方もいるのは当たり前です。でも、そんなときにはこの作品を思い出して、それを認められなかったとしても、否定だけはしないであげて欲しいです」との声も。
今後の活動については、「今は漫画家デビューに向けて編集さんにお世話になっています。まだまだ描きたい話はいっぱいあるので、読んでくださる方の心に寄り添える作品をどんどん作っていきたいです!」と意欲を見せる。
取材協力:はつきななこ
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