スト6・世界最強チーム「Good 8 Squad」ガチくん・ぷげら・カワノ選手に独占インタビュー!優勝後の過ごし方や “日本代表”への思い
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「ストリートファイター6」(以下、スト6)の世界最強チームを決めるCAPCOM公式大会「Street Fighter League: World Championship 2024」で優勝し、世界一の栄冠に輝いたプロゲーミングチーム「Good 8 Squad」。3月29日・30日、愛知県常滑市で開催された「ASIA esports EXPO」では、対戦会&ファンミーティング「G8S SUMMIT Vol.4」が行われ、多くのファンが集まった。今回、ファンダムプラスではガチくん選手、カワノ選手、ぷげら選手の3名に現地取材を実施。優勝直後の過ごし方や今後の世界大会への思いを聞いた。


優勝後も大忙し「休めたなって感じはなかった」(ガチくん)
――優勝後はどのように過ごされましたか?
【ガチくん】ありがたいことに仕事が多くて、終わったあとのことはあんまり思い出せないです。大会後、すぐに参加したのがREJECT主催のイベントで、RFNとSajamが対戦する日米対決(その中でガチくん選手、ボンちゃん選手、MenaRD選手によるエキシビジョンが開催された)があったんですよね。それに向けて、ボンさんとMenaの対策をやって。そのあとは国技館で「VSPO! SHOWDOWN(powered by RAGE)」で(VTuberの)甘結もかさんと戦うことになっていたので、その対策で豪鬼戦をめっちゃやってました。なので、あんまり「休めたな」って感じはなかったです。
――大会直後に「ちょっと休む」と話されていましたが、ガッツリは休めなかったんですね。
【ガチくん】家族で出かけはしたんですけど、配信なんかもあったのでガッツリは休んでなくて。まあ、ほどよくやってました。
――ぷげら選手はいかがでしょうか。
【ぷげら】僕は休むというよりは普通に日常の活動をしようと思ったんですけど、大会のあと、気管支炎にかかってしまい。咳がすごく出るので配信もできず、動画も作れず、“まったく望んでいない休み”を結構とることになって……。とりあえず療養に専念して、福岡の対戦会イベント(※第18回 Fighters Crossover Fukuoka)に呼んでいただいてから、徐々に復帰していく形で今日まできた感じです。
――カワノ選手はどうでしたか?
【カワノ】いや、驚くぐらい何も変わってないですね。ただスト6を配信しながらやって、寝る。大会前と変わってないです。多分、大会を特別なものとして捉えることはなく、日常の一環という感じなんだろうなって思います。
eスポーツの「一般化」が浸透しつつある
――大きな大会に勝つと「知らない親戚が増える」なんて笑い話しもありますが、意外な人からの連絡はありましたか?
【カワノ】(連絡は)結構来ましたけど、同級生だったりは今までもあって、(今回)なんか特別な人は特にいなかった気がします。反響で言ったら、EVOのときがなんだかんだ一番でしたね。
【ガチくん】ゲームを見る人は増えました。僕がゲームしているのを知っている人はもともと多かったんですけど、シーンや大会を観るって人はなかなかいなかったんです。そういう人が「ちょっと見てみるか」って大会やシーンを追うようになってハマってくれたり、ゲームはしないけど、野球やサッカーみたいな感覚でゲームの大会を観る人はすごく増えたんで、そういう人からの連絡はよく来るようになりましたね。「今回、実は見とったよ。おめでとう」みたいな。
――eスポーツが一般化してきたと。
【ガチくん】ちょっと感じますね。
――ぷげら選手はいかがですか?
【ぷげら】新しい人からっていうのは特別なかったですけど、そもそも僕の活動を見るのがきっかけでスト6をやるようになった同級生がいて。この間、仕事で福岡に行ったときに、すごく久しぶりに会って、ちょっと飲んだりしたんです。そういうきっかけにもなってくれてますし、今(その同級生は)明確に趣味として(スト6を)楽しんでくれているみたいなので、僕がきっかけでもなんでもそうなってくれたら凄くうれしいな、という感じで飲んでいました。
日本代表の重み、感動と興奮は特別なもの
――2026年にはこの愛知県でアジア競技大会が、2027年にはサウジアラビアでオリンピック・eスポーツ・ゲームズと、世界規模の大会が続きます。eスポーツにおける“日本代表”というものへの思いを教えてください。
【ガチくん】この間のワールド(Street Fighter League: World Championship 2024)が日本のリーグ代表で、普段はいろんなチームを応援している人が“日本のチーム”に集中してあれだけの熱量のある応援をしてくれました。あの感動と興奮は(日本代表に)なった選手しか味わえんと思うんですよ。ああいうのを味わえるうちはこの競技すごく頑張りたいと思うので、(代表は)目指してみたいですね。
――ファンからの声援はプレッシャーでしたか?支えになりましたか?


【ガチくん】やっぱり支えになりました。皆さんの根底にはPunk(選手をはじめとするアメリカの選手)やヨーロッパの選手をリスペクトするって思いがあって、どちらが勝っても温かい拍手もあり、そういう意味でプレッシャーはなかったです。
――ぷげら選手はいかがでしょうか。
【ぷげら】僕は大会を選んだりだとかはしていないので、選手をやっている以上、そういう機会や種目があるなら、基本的には「全部一番を目指す」ぐらいの気持ちでやっていきたいと思います。
――カワノ選手は前回のアジア競技大会にも日本代表という立場で出場されています。
【カワノ】日本代表の活動は色々と大変ではありますよね。外を出ることもなかなか自由にはできないですし、食事も選手村みたいに決まったところだったり。難しいところというか、自分が合わせないといけないポイントで、普段の遠征とは違います。僕は1回出たことがあるので、慣れてる分は(アドバンテージとして)いいのかなと思います。
――日本代表としての活動で、特に記憶に残っているのは?
【カワノ】前回は苦い思い出しかないというか……。大会の結果というより、スト6が始まっているのにも関わらず、(競技タイトルが)ストリートファイターVというのもあって、スト6のスタートが出遅れちゃったのもあるので。ただ来年はスト6で開催されると思いますし、そこは自分のパフォーマンスを全部発揮できると思うので、来年もし出られるなら頑張りたいなと思います。
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