生きるも地獄?「母の死、父の介護、そして脳の異常」予期せぬ日常に立ち向かう介護のリアルに「明日は我が身」「俺も頑張る」と反響【作者に聞く】

家族の介護は、いつか誰もが向き合う可能性のある現実だ。もしそれが、突然やってきたとしたら――。漫画家・クロミツ(@kuromitsu1510)さんが描いた実体験に基づくコミックエッセイ『令和介護録270日』は、そんな予期せぬ事態と向き合う心情をリアルに描き、SNS上で多くの共感を集めている。


作品の冒頭では、母の死をきっかけに父が一人暮らしとなることを心配した弟から「実家で同居してほしい」と頼まれる主人公が登場する。かつては実家で叱責され、理解されないことの多かった父への苦手意識を抱えながらも、主人公は親孝行の意味を込めて同居を決意。穏やかに過ぎる日々のなか、ある日突然、父が倒れたという知らせが入る。

病院での検査の結果、父の脳に異常が見つかり、一週間後に緊急手術が決定。「そんなに悪いんですか!?」と動揺する主人公。手術当日は仕事を休み、待合室で父の無事を祈りながら、「母さんの後を追うのは早すぎる」と心のなかで語りかける。

この漫画は、2018年11月に父が倒れた実体験をもとに描かれているという。介護生活のなかで、最も苦しかったのは「父とのささいな衝突や言い争いだった」とクロミツさんは語る。倒れて以降、父は軽度の認知症を発症し、言葉のすれ違いが増えていったのだという。

そんな日々の支えとなったのが、家族だけでなく、ソーシャルワーカーの存在だった。「介護がつらく感じるときは、迷わず頼ってほしい。きっと大きな助けになってくれます」と、自身の経験をもとに語ってくれた。

『令和介護録270日』は、外からは見えにくい家族の姿を丁寧にすくい取った作品だ。読者からは「家族と過ごす時間を大切にしたい」「こういう現実に備えたい」といった声も寄せられている。


画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)

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