池袋西エリアが謎解きの舞台に!江戸川乱歩邸リニューアル記念「としま乱歩フェス」開催
ミステリー文学の巨匠・江戸川乱歩が31年間を過ごした「旧江戸川乱歩邸」がリニューアルオープン。それを記念して、池袋西エリアがミステリーに彩られる祭典「としま乱歩フェス」が2025年5月15日(木)から産学官連携で開催される。

乱歩が31年間愛し続けた「終の棲家」が蘇る!
生涯で46回もの引っ越しを繰り返したという江戸川乱歩。そんな乱歩が最後に選んだ池袋の邸宅が、改修工事を終え、2025年5月19日(月)から一般公開される。

乱歩自身が何度も増改築を重ねた複雑な間取りの邸内は、改修中に予想以上の劣化が発見され、当初の予定より長い工事期間を経て、ようやく完成にこぎつけた。


ここは乱歩が31年もの間暮らした特別な場所。新設された展示室では「作家・乱歩と人間・太郎の二つの人生に出会う場」をコンセプトに、乱歩自筆の年譜や、ミステリー作品のトリックを体系化した「欺瞞系譜」など、これまで公開されてこなかった貴重な所蔵資料が展示される。


改修工事を終えた旧江戸川乱歩邸に寄せて、美輪明宏さんは「私が江戸川乱歩の原作、三島由紀夫脚色の『黒蜥蜴』を舞台と映画で演じ、大当たりをとった作品が生まれた江戸川邸が改修工事になるという事で懐かしい思いが致します。おしゃれな洋館と並び土蔵があったりと不思議なお家でした」と懐かしむ。

俳優の佐野史郎さんは「乱歩邸に初めてお邪魔させていただいたのは30年ほど前。少年時代から親しんできた少年探偵団シリーズや幻影城の本丸に誘われ胸ときめかせた」と語り、「乱歩邸に足を踏み入れることで、より乱歩世界のリアリティを感じることができるかもしれない。まことの夜の夢への扉が、この現し世にあるのだ」と期待を寄せる。
謎解きファン必見!池袋西エリアがミステリーの街へ
「としま乱歩フェス」は旧乱歩邸の公開だけでなく、立教大学池袋キャンパス、東武百貨店池袋本店、さらには池袋西エリアを中心とした市街地を舞台に、多彩なコンテンツが展開される。
トークショーからビブリオバトルまで!立教大学でミステリー文化を満喫

「としま乱歩フェス」の主要会場の一つとなる立教大学池袋キャンパスでは、2025年5月18日(日)に「江戸川乱歩DAY」が開催される。特に注目は特別企画トークショー「『名探偵コナン』と乱歩の邂逅」。劇場版「名探偵コナン」の脚本を担当した大倉崇裕さんが、現代の人気推理漫画と乱歩作品との関係性に迫る。また、「戦後80年 江戸川乱歩と戦時下の豊島区」と題した公開シンポジウムでは、乱歩旧蔵資料を用いた地域史研究について語られる。
学生たちによる熱のこもった本の紹介バトル「乱歩ビブリオバトル」も見逃せない。立教ミステリ・クラブとワセダミステリ・クラブの共同企画で、両校の学生たちが乱歩作品の魅力を熱く語り合う。さらに、江戸川乱歩にまつわる特別メニューも販売予定。食を通じてもミステリーの世界を堪能できそう。
東武百貨店で繰り広げられる体験型ミステリー

東武百貨店池袋本店では、2025年5月15日(木)から6月4日(水)まで「TOBUミステリーフェア」を開催。2025年5月24日(土)と5月31日(土)には、乱歩の代表作「黒蜥蜴」の朗読劇映像を鑑賞しながら楽しむ推理体験イベントが実施される。
また、特設イベント会場では、2025年5月24日(土)まで体験型ミステリーアトラクションが展開され、無料で楽しめるコンテンツも。さまざまなミステリー関連グッズの無料体験会や販売も行われるので、お気に入りのアイテムを見つけるチャンス。
カセットテープが導く昭和レトロなミステリーラリー
池袋の街そのものも「としま乱歩フェス」の重要な舞台となる。2025年5月15日(木)から6月30日(月)までは、池袋駅から旧江戸川乱歩邸の周辺を巡るミステリーラリーが無料で楽しめる。また、2025年5月15日(木)から5月24日(土)まで、カセットテープの音声を頼りに昭和レトロな池袋を巡る回遊型アトラクションも実施。さらに2025年5月18日(日)には、「時刻表にない便に乗りこめ!IKEBUSミステリーツアー」も予定されている。各コンテンツの詳細は4月下旬に発表予定とのことなので、続報をお楽しみに!




「乱歩作品が好き」という人も、「謎解きをしたい」という人も、「池袋の新しい魅力を発見したい」という人も——「としま乱歩フェス」には、あらゆる人が楽しめる多彩なコンテンツが用意されている。池袋の街全体がミステリーの舞台となる「としま乱歩フェス」に、探偵気分で参加してみてはいかが?
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