星座占いで「今日はラッキー!」のはずが大惨事…でも実は当たっていた、不幸な1日の裏側にあった幸運【作者に聞く】

出かける準備などで何かと忙しい朝、テレビの情報番組などで「今日の占い」を見てから学校や会社へ向かうという人は意外と多いのでは。そんな占いで「ラッキー」と言われたはずがツイてない一日となってしまう女子高校生を描いた、さく兵衛
(@sakubetaro)
さんの創作漫画「おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話」が話題だ。“不幸の連続”の裏で起きていたまさかの展開が秀逸な本作について、作者のさく兵衛さんに話を聞いた。
「不運の連続」がすべて伏線だった、占いと無自覚な幸運を描く



「占いは本当に当たるのか?」という誰もが一度は感じた疑問を、見事な構成で描き切った創作漫画『おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話』。作者のさく兵衛さんは、日常の何気ない選択が実は運命を分けているという発想から物語を思いついたという。
物語は、朝の占いで「今日はラッキー」なはずが、不幸が重なる女子高生メイの一日を描く「SideA」から始まる。しかし後半の「SideB」で視点が切り替わると、これまでの出来事に意外な意味が隠されていたことが明かされるという構成が印象的だ。さく兵衛さんは、「占いが実は知らないうちに当たっていたというあらすじだけ思いついたので、『本人が気づかないような幸運とは?』とひたすら考えていました。ほどほどな幸運というのが難しかったです」と苦労した点を語ってくれた。
さく兵衛さんは「不運そうに見えて実はラッキーだったという大筋だけ伝わるようにして、あとは読者があれこれ想像して楽しんでもらえたらいいなと思って作りました」と語り、読み手の想像力を掻き立てる工夫がなされている。占いに翻弄される主人公メイの姿には特に力を入れ、「素直でかわいらしい子」として描くことにこだわり、「後半は複数の人間の視点で描くので、読者が混乱しないよう注意しました」と読み手への配慮も忘れなかったさく兵衛さん。
占いをテーマに、偶然と運命、そして本人も気づかないほどほどな幸運のかたちを描いた本作は、一度読んだ人も読み返すごとに新たな発見ができる作品となっている。
取材協力:さく兵衛(@sakubetaro)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。