「おじさん好き合コン」に行ったら、人生観が変わった…?孤独だった40歳が出会った予想外の相手【作者に聞く】

40歳独身。誰からも愛されなかったおっさんが手に入れたぬくもりとは…!?(C)國里

「昨日たまたま観たテレビでさー」というOLたちのおしゃべりから物語は始まる。「人間関係のストレスが健康寿命に関係するらしいよ」「結局、孤独がいちばん体に悪いのねー」といった会話を、主人公・岩倉はひそかに聞いていた。

「孤独…か」とつぶやいた岩倉は、40歳・独身のしがないサラリーマン。彼女も親友もいない自分は「誰からも愛されていない」という現実を突きつけられる。そのOLたちの会話がきっかけで、「俺も誰かに愛されたい」と決意するが、「こんな俺にも好みはある!申し訳ないが…」とつぶやきつつ、出会いを求めて動き出す。

孤独にならないための予防線_P001(C)國里

たまたま昼休みにOLたちの会話が耳に入ってきた(C)國里

孤独にならないための予防線_P003(C)國里

孤独にならないための予防線_P004(C)國里


結婚相談所やマッチングサイトを検索してみるも、登録する前に尻込みしてしまう。「怖いのは女の子だけじゃない。おっさんだって怖いんだよ」と、自らを鼓舞するが、結局行動には移せず。そんな折、会社の若い後輩から合コンに誘われる。どうしても40歳以上の参加者が必要だと女の子側から頼まれたという。「若い子がおじさん好きらしいんスよー」という後輩の言葉に不信感を抱きつつも、とりあえず参加を決意する岩倉。

しかし、合コンで待っていたのは思いもよらぬ出会いだった。想像とは異なる相手との交流をきっかけに、彼の人生が少しずつ動き出す。

この40ページに及ぶ読み応えある作品「孤独にならないための予防線」について、作者・國里さんに話を聞いた。

物語の冒頭、OLたちが語る「結局孤独がいちばん体に悪いのねー」というセリフについて、國里さんは「漫画の後半に登場する『やさしくないほうが生きるのは簡単だ』という台詞を描きたかったんです」と語る。人は誰かに愛されたいし、やさしくされたいという願望を持っているもの。だからこそ他人にやさしくするのも、どこかで見返りを求めている面があるという。しかしそれをまったく求めないとしたら、きっと他人に配慮することもなく、孤立するだけになる。だからこそ、「孤独しないためにも、やさしく生きることは大事だと感じています」と話す。

作品のタイトルにもなっている「孤独の予防」については、「この主人公は受け身すぎて、自分からやさしさを出せなかった」と國里さん。だが合コンで出会った相手に“心配”という気持ちを伝えることで、少しずつ関係が変化していく。「性別や年齢に関係なく、そんな相手を持つことが孤独の予防につながるのでは」と語る。

不定期にSNSで作品を発表している國里さん。「読んでくれる人がいることに、いつも感謝しています」と語り、過去作品はpixiv内にまとめてあるので、興味がある人はぜひチェックしてほしい。

取材協力:國里

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