「仕事で疲れてるから」家事も育児も手伝えないという夫!?「朝から晩まで私が働けばいいの?」夫婦喧嘩の行きつく先は?【作者に聞いた】
家事&育児のワンオペに限界を迎えたとき、夫にSOSを求めたら「仕事で疲れてるから」と言われた。私だって働きながら家事&育児をしてるのに、「朝から晩まで働けばいいのか?」と大喧嘩に。その結末は?『家族、辞めてもいいですか?』や『スカートの呪いが解けるまで』で継父からの性被害や家族との確執を描いた漫画家・魚田コットン(@33kossan33)さんのエッセイ漫画『育児今昔物語』を紹介するとともに話を聞いた。
限界だったからお願いしたのにそれを拒否られたら、もう、家族でいられない!?






パートを終え、急いでお迎え。帰宅後は黄昏泣きや抱っこ攻撃から始まり、お風呂を入れ、子どもにごはんを食べさせて寝かしつける。母親は子どものお世話で手一杯。ようやく子どもを寝かしつけてキッチンへ行くと、ごはんを食べ終えた旦那は「もう寝るよ」と言う。溜まった食器、取り込んだままの洗濯物、散乱する子どものおもちゃ、どれか一つくらい手伝ってくれてもいいのに…。荒れていく部屋を見るたび、ストレスは溜まっていった。


そんなある日、家事・育児・仕事を一人で回すことに限界を感じた魚田さん。「私もパートとはいえ、普通に9時~17時まで働いて、さらに在宅ワークもして、家事や育児をすべて一人でこなしているなか『夫は仕事だけ。家事もお手伝い程度で、ごみ捨てだけ?不平等!』という不満から始まりました。子どもが1人のときは、まだ私にも昔ながらのジェンダー観があり、『母が家事・子育てをするのが当たり前』と思っていたので、何となく自分が主体でやっていてできない自分を責めていたころもありました。ですが、子どもの人数が増えるほどにやることが二倍三倍に膨れ上がるので、『普通に母親一人でこなせる量じゃないな』と。『父親も親なのに、家族なのに』と思っていたのが爆発したのだと思います」2人の子どものお世話でいっぱいになった魚田さんは、旦那さんにSOSを出した。


しかし、旦那さんは「平日は無理かな。疲れとるし...」と言う。さらに、「休みの日はわりとしよるし、ゴミ出しもしよるよ?」そんな風に言われ、魚田さんは「わたしは、朝起きてから夜寝るまで息つく暇もないくらい働き続けてるのに!!」と、喧嘩になった。


一番嫌だったのは、話し合いたいのに旦那さんが「だんまり」を通すとき。「最初は疑問でした。『家事を分担しようって言っているだけで難しいことは言ってないのに、なんでこんなに何も言わないんだろう?』と。それから何度か同じようにだんまりされると、少しずつ私自身を軽く見られている気がしてきて、腹が立ちました。『結局、この場さえやり過ごせば、また私が全部やってくれてるからそのままでいいって思ってるんでしょう?』と、思いました」

多くの人は、話し合いが成立しないとあきらめてしまう。しかし、魚田さんは違った。「言葉で言われると考える時間がないのかもしれない」と、文字で書くことを提案。しかし、旦那さんの答えは「必ずできるとは約束できません。ママが怒らないようにちゃんとします」と返事だった。
そこまで向き合おうとしたのはなぜか?「家族でいたかったんだと思います。もし夫が全く私の意見を聞き入れず、さらには逆切れするような人であれば離婚していたと思います。私のあきらめの悪さと、夫の温厚さ(?)のおかげで、今の魚田家が出来ているといっても過言ではありません」
大変な労力を使って、お互いの落としどころを探していた魚田さん。しかし、夫婦の絆は深まるどころか離れていき、想像していなかった展開に発展する。家事育児に悩み、旦那さんとの関係に悩む人は、ぜひ2人が選んだ結末を読んでみよう。本作は本日から1週間、Kindleで無料公開中だ。
取材協力:魚田コットン(@33kossan33)
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