映画『この夏の星を見る』で注目!長崎・五島列島の美しいロケ地スポットを紹介
2025年7月4日から全国公開中の映画『この夏の星を見る』。原作は直木賞作家・辻村深月さんの同名小説で、2020年のコロナ禍、部活動も制限されるなか、天体観測を行う競技「オンラインスターキャッチコンテスト」を中高生が独自に作り上げる青春ストーリーだ。

同作は東京・茨城・長崎の3都市が舞台となっており、主要登場人物の佐々野円華(中野有紗)や福田小春(早瀬憩)、武藤柊(和田庵)たちが通う泉水高校が位置するのは、長崎五島列島の
福江島
。各所に広がる砂浜や古い教会、また釣りの名所など観光名所として知られる福江島のさまざまな風景や施設が、映画の中でも映し出されている。今回は、福江島でロケ地となった主要なスポットを紹介したい。

鬼岳
佐々野円華たちが参加した星空浴会や、泉水高校の生徒がスターキャッチコンテストの本番に参加した場所である鬼岳は、五島列島最大の島・福江島のシンボル。


標高315mのおわん状の山で、山の全面が芝生でおおわれた姿が特徴的だ。2023年「未来に残したい草原の里100選」に選定されたように、晩夏のコオニユリ、秋のリンドウなど多彩な草原植物が季節ごとに山の表情を変える。ハイキングやトレッキング、芝生でのんびりと過ごすのはもちろん、福江の市街地や港を望むにもぴったりだ。
鬼岳天文台

鬼岳天文台は、劇中では円華をはじめ星空浴会に参加した水高校の生徒たちが、スターキャッチコンテストという競技を知り、その後は練習の拠点になった。

作中同様、口径60センチのニュートン式反射望遠鏡が備えられ、五島の空に広がる星を大迫力で楽しめる(有料・完全事前予約制。一般300円、高校生220円、中・小学生150円。観望予約は前日17時まで)。
また、別途有料で専属ナビゲーターによる星空解説も追加できるので、星の知識がなくても雄大な星空を楽しめる。このほか、リクライニングチェアに座って星空ガイドを楽しめるナイトツアーも行われている。
福江港

本作のラストシーンを飾る福江港は、五島のうち福江島、久賀島、奈留島の「下五島」の玄関口にあたるターミナル港。本州とは長崎港・博多港との航路を有し、久賀島、奈留島や上五島(中通島・若松島)、椛島・赤島・黄島と五島列島の各島とを結んでいる。長崎港からはジェットフォイルなら最短1時間25分。フェリーでは、長崎港から約3時間10分、博多港からは約8時間30分だ。

ターミナル内には観光案内所や飲食店、土産店があり、観光の拠点にはうってつけ。また、毎年9月下旬に開催する福江みなとまつりでは、港からほど近い商店街エリアで火の祭り「ねぶた行列」が楽しめるほか、祭りの最終日には福江港沖から花火が打ち上げられる。
五島海陽高校前の坂道
円華と小春が毎朝学校へと通った坂道は、長崎県立五島海陽高校前の道。坂道からは福江港を望むことができる。

崎山海浜公園

福江島の東端に近い崎山漁港付近に整備された崎山海浜公園は、小春との距離ができてしまい落ち込む円華が訪れた場所。福江港から車で約15分で、無料駐車場も完備。

ハーミットクラブ
円華の実家「つばき旅館」のロケ地に選ばれたハーミットクラブは、福江島西部の宿泊施設。釣りの名所として知られる五島らしく、釣り客を釣り場に運ぶ船を出すほか、地元の海の幸やご当地牛を使用した料理が楽しめる。空港やフェリーターミナルへの送迎サービスも実施しているのもポイントだ。


五島南高校
通学路とは異なり、泉水高校の教室などのロケ地になったのは五島南高校。「南」とあるがこれは五島列島全体から見ての南であって、福江島内では北部、白石浦のほど近くに位置する学校だ。豊かな自然に囲まれ、周辺には白亜の水ノ浦教会や、点在する島々を眺望できる城岳展望所などの観光スポットもある。

高崎ビーチ
泉水高校の制服姿のまま、水辺で遊ぶ印象的なシーンが撮影されたのは、福江島北西部の高崎ビーチ。白い砂浜とエメラルドグリーンの海は、見るだけでも美しい色彩だ。


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