【ホラー】「こっちに近づいてきてない？」少女が動く不気味な絵がさらなる奇怪現象を起こす!!「ほん怖」脚本家が紡ぐリアルすぎるストーリー＆作画の秘密を作者に聞いた

「怖かったら一杯無料」を謳い文句に、実話ホラーを語ってくれる客を待つ、スナック店主兼シナリオライターのエミ。霊感ゼロながらも、なぜか彼女の元には続々とコワイ話が集まってくる…。Barを舞台に、珠玉の“コワイ話”を1話完結で展開していく漫画『丑三つ時、コワい話はこのBarで』。そこにつづられているストーリーは、実際に起きた実体験エピソードがもとになっているというから驚きだ。今回は、第1話『呪われた絵』を紹介するとともに、原作者の穂科エミさんと漫画担当の近原さんに話を伺った。

第1話では、エミの店に老舗ゲイバーの美和ママがやってきて、ある奇妙な風景画について語り出す。想像もつかない恐ろしい顛末に一同は…!?

「実体験がもとになってる!?」作者に話を聞いた

今回は、漫画『丑三つ時、コワい話はこのBarで』の原作者であり、フジテレビ『ほんとにあった怖い話』や『呪怨 THE LIVE』の脚本家でもある穂科さんと、本作の漫画を担当する近原さんに、制作秘話を聞いた。

――『丑三つ時、コワい話はこのBarで』発売後、読者や周囲の方の反響はいかがですか？

【穂科】おかげさまで、「夜に読むと怖いけど、クセになる！」という声をたくさんいただきました。『ホラー×酒』というアイデアも、酒好きな私らしくていいねとも(笑)。毎回いろいろなお酒について知れるのも、おもしろいと言われました。ストーリーは実話ベースなのですが、そのことに驚かれる方も多く、「これ、ほんとにあったんですか？」というリアクションも印象的でした。取材に回った甲斐がありました(笑)。

――「コワい話」を執筆される際にこだわっている点、もしくは気を付けている点などはありますか？

【穂科】実は私、ホラーは昔から本当に大好きなんですけど、描写するのは得意ではなかったんですよ(笑)。なので、「緩急」と「間」をとにかく大事にすることに気をつけつつ、そのうえで「ホラー好きな自分をまず怖がらせる」ことを考えながら執筆し、少しずつ技術を上げていきました。

あとは、「突然感」を出すために、それまでの日常の何気ない描写をしっかり積み重ねることを常に意識しています。読後に振り返って、「あの話、なんだかずっと引っかかってる…」という印象を抱いてもらえたら、それが私にとって最高の喜びですね。それから、「怖くてトイレに行けない...」という感想もホラー作家としてはうれしくてニヤリとしてしまいます(笑)。

――穂科さんの原作(ストーリー)で近原さんが魅力を感じているところを教えてください。

【近原】さまざまな職業や個性ある訪問客の語り方ひとつで「コワい話」の雰囲気が変わり、Barという空間を題材にした会話劇のおもしろさが上手くお話に反映されているなあと楽しく拝読させていただいていました。実話や実体験を交えながらのストーリーなので、ほんのり謎の残るお話がリアルで、身近に感じられるところも穂科さんのお話づくりの魅力のひとつではないかと思っています。

――1話『呪われた絵』で、近原さんが気に入っているシーンは？

【近原】美和ママと怪異との対峙のシーンがお気に入りです。恐怖と滑稽(コミカルさ)の感情は紙一重だと思っているので、ママの力強い体躯のよさと(実際は繊細な方なのかと思いますが)異質な何かとのアンバランスさが逆にマッチしていて混沌として見えたらいいな、という思いもあります。


実体験エピソードがもとになっているということで、“本当にこんなことが!?”と考えながら読むと、より一層怖くて惹き込まれる『丑三つ時、コワい話はこのBarで』。ぜひチェックしてみて！

取材協力：穂科エミ(@hbdg1999)、近原

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