【ホラー】「絵…絵が…!」スタッフの悲鳴が店に轟く!!“少女が近づいてくる”不気味な絵の恐怖の結末とは!?「ほん怖」脚本家が紡ぐ超リアルなストーリー&作画の秘密を作者に聞いた
「怖かったら一杯無料」を謳い文句に、実話ホラーを語ってくれる客を待つ、スナック店主兼シナリオライターのエミ。霊感ゼロながらも、なぜか彼女の元には続々とコワイ話が集まってくる…。Barを舞台に、珠玉の“コワイ話”を1話完結で展開していく漫画『丑三つ時、コワい話はこのBarで』。そこにつづられているストーリーは、実際に起きた実体験エピソードがもとになっているというから驚きだ。今回は、第1話『呪われた絵』を紹介するとともに、原作者の穂科エミさんと漫画担当の近原さんに話を伺った。

第1話では、エミの店に老舗ゲイバーの美和ママがやってきて、ある絵について語り出す。「見る度に少女が近づいている」という奇妙な絵が、想像を絶する恐ろしい結末を迎える…!!



原作者と漫画担当者に話を聞いた
今回は、漫画『丑三つ時、コワい話はこのBarで』の原作者であり、フジテレビ『ほんとにあった怖い話』や『呪怨 THE LIVE』の脚本家でもある穂科さんと、本作の漫画を担当する近原さんに、制作秘話を聞いた。
―― 1話『呪われた絵』で、一番好きなシーンを教えてください。
【穂科】やっぱり、絵の中の少女がちょーっとずつこちらに向かってきている描写がとても怖いなと思いました。絵のタッチや少女の表情が見えないのに、見える感じが巧みだなと唸ってしまいました。近原さんの筆致は、説明しすぎず、でも読者には確実に恐怖を感じさせるバランスがすごいなと、1話に限らず毎回本当にゾッとしていました。それは脚本では伝えきれない緩急だと思うので、「漫画ってすごいな」とあらためて思いました。
――漫画『丑三つ時、コワい話はこのBarで』のなかで一番気に入っている話を教えてください。
【穂科】私の周りで一番反響が大きかったのは、第1話の『呪われた絵』ですね。“モノにまつわる話”は読者の方にとっても身近で、想像しやすいのかもしれません。ただ、個人的には第5話がとても気に入ってます。「都市伝説的な不気味さ」が、それまでの話のジャンルと異なることと、“記憶”という曖昧で身近なものが恐怖のフックになる構造は自分でも書いていてゾッとしました。地味だけどあとを引く怖さがあるのでぜひご一読いただきたいなと。
【近原】第6話です。第6話のストーリーは第三者の捉え方によっては怖い話になったり逆にハートフルなお話になるのではないかなと思います。これは5話目の『近藤さん』にも言えますが、あれは何だったのかな?と答えの出ない奇妙な事象ではあるのですが、特に誰も傷つかないお話で、少し謎の残る感じが読後感がよくて好きです。
実体験エピソードがもとになっているということで、“本当にこんなことが!?”と考えながら読むと、より一層怖くて惹き込まれる『丑三つ時、コワい話はこのBarで』。ぜひチェックしてみて!
取材協力:穂科エミ(@hbdg1999)、近原
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