ポーランドの伝説がマンガでわかる!頭を使う仕掛けもいっぱいな“冒険学習マンガ”『ドラゴンキング』作者インタビュー
子どもにとって、歴史や伝説を学ぶのにストーリーと絵で伝わる学習マンガはうってつけ。なかでも『最強はだれの手に!? ドラゴンキング(1) どうくつにねむる巨大竜』(ストーリー・まんが:クレイ 監修:健部伸明)は、ポーランドに伝わる伝承「ヴァヴェルのドラゴン」を題材にした作品だ。

かつて三人の勇士が封印した初代ドラゴン、その心臓に刺さった剣を抜いた者は世界一強い“ドラゴンキング”になれる――その伝説を信じ、ドラゴンキングを目指す少年・レインを主人公にした本作。剣とドラゴン、子どもの心をつかむ材料が揃ったフルカラーの大冒険として読み応えがあるのと同時に、実際の伝説・歴史にまつわる知識を学べ、パズルやクイズを通して想像力を刺激する仕掛けも散りばめられている。
令和の時代の新しい学習マンガを描いた作者のクレイさんに、制作の舞台裏や、本作で描こう・伝えようとしたポイントについて話を聞いた。
「海外にも届けられるような代表作を目指したい」令和の学習マンガに込めた思い
――この作品を描くうえで、最初に「これは描きたい」と思った要素は何でしたか?
【クレイ】
今まで描いたことのない「ドラゴン」というテーマに挑戦してみたかったんです。それと、海外にも届けられるような代表作を目指したいという想いもありました。

――この作品を通じて、読者に伝えたい感情やメッセージはありますか?
【クレイ】
友情や団結の力、そして勇気の大切さを感じてもらえたら嬉しいです。
――主人公や登場キャラクターの設定において、執筆前から決めていたこと・執筆中に変わったことはありますか?
【クレイ】
登場キャラクターは、以前の別シリーズのキャラを元にしています。ただ、今回はパラレルワールドという設定なので、見た目などは少し変えてあります。


――描かれた中で、印象深いシーンがあれば教えてください。
【クレイ】
昔、映画で魔法使いが人間を生け贄にして平和を祈るって話を見て「本当に効くのかな?」ってずっと気になってて(笑)。第1話ではそんなシーンを自分なりに取り入れて、好奇心を満たしてみました。
――本作に込めた、作家としての挑戦や実験があれば教えてください。
【クレイ】
最初はデジタルで描いていたんですが、やっぱり手描きの方がしっくりきて、途中でアナログに戻しました。これって“実験”って言っていいのかな?(笑)


――最後に、本作品をどんな人に読んで欲しいですか?
【クレイ】
ドラゴンや魔法、冒険もの、『ロード・オブ・ザ・リング』みたいな古代ヨーロッパ風の世界観がお好きな方には、絶対に楽しんでいただけると思います。