【実話】自分を見下す母親と縁を切った娘!?劣等感だらけの娘が夜逃げで新たな人生を歩む【著者に聞く】

子どものころから漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された『夜逃げ屋日記』は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は過去にウォーカープラスでお届けした『夜逃げ屋日記』の52~53話を紹介するとともに、著者に今回の夜逃げで感じたことについてもインタビューした。

今回の依頼者は三好ハルナさんという29歳の女性。宮野は社長から、DV彼氏が原因で夜逃げをすると聞いている。ハルナさんの家に行くと最初にお母さんが出迎えてくれ、引っ越しの立ち合いなど今日のスケジュールをどんどん話してくる。

ハルナさんの夜逃げなのにお母さんが主導権を取ることに違和感を覚えた社長は、ハルナさんに「お母さんの言う通りに進めていいの?」と聞く。すると、ハルナさんは少し沈黙をしてから「はい」と答えた。

荷造りをしていると、「まさか娘が夜逃げだなんて、ほんと恥ずかしいわ」というお母さん。「あんたも地元で就職して、そのまま結婚すればよかったのよ」などとハルナさんに対して文句を言い始め、次第にエスカレートする。

暫くすると、お母さんはハルナさんの妹の自慢を始める。妹は地元でいい人と結婚をして、スマホで孫の写真も送ってくれるとのこと。「これこそ最高の親孝行よ」と言って、宮野に孫の写真を見せる。お母さんはそばで作業するハルナさんに、わざと聞こえるように話しているようだ。

搬出が完了して立ち合いも終わったので、これからトラックで山形の実家へ向かう。車は一台しか用意してないので、お母さんには新幹線で先に帰ってもらうことに。

数時間後、トラックは無事引っ越し先に到着。宮野はトラックから降りて辺りを見回すと、なんとそこは静岡。社長に事情を聞くと、社長はその訳を話し始める。ハルナさんは実家に居場所はなく、正直お母さんも苦手だという。けれど、お母さんの言うことを聞かずに自分勝手に生きて来た自分が悪いと、自分を責め続けていた。

そんなハルナさんに、社長は「全ては結果論。どうするか決めるのは自分だよ」と話す。社長はハルナさん自身の人生を歩んでほしいと思っている。するとハルナさんは両手の拳を握りしめて、「お母さんを捨ててもいいんですか?」と社長に聞いたという。

今回の夜逃げはDV彼氏だけでなく、お母さんとも縁を切ることが目的だった。引っ越し先に到着したハルナさんの表情は、どこか明るくなっていた。
――今回の夜逃げの依頼を終えて、宮野さんが感じたことをお聞かせください。
今現在ハルナさんの詳細は話せませんが、心穏やかに暮らしておられます。これまでいっぱい苦しんできたと思うので、いっぱい自分の人生を満喫してほしいです。
『夜逃げ屋日記』は待望の第4巻が発売され、著者と夜逃げ屋の社長との対談(
前編
/
後編
)も実現している。夜逃げ屋に興味や関心がある人は、この機会にぜひ一度読んでほしい!
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
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