「毎週やれます！やらせてください!!」連休を切願する虚無ペンギン「誰よりも自信あります」と賛同の声【作者インタビュー】

南極で暮らすアデリーペンギンが都会で暮らし始めた。ポテチとコーラを食べながら、自堕落に生きるアデリーペンギンは、完全に野性を失っている。人間さながらの生活を送るアデリーペンギンを描いた漫画家・イラストレーターのおぞねさん(@kedama_tori_ki)の創作漫画『都会でペェペェ！虚無かわいいアデリーペンギン』を紹介する。

切実に訴えるペェペェ「三連休、毎週やらせてください！」

三連休の翌日にポストされたのは、「三連休、すごく良かったです！毎週やらせてください。自信あります」という、ペェペェのイラスト。「仕事の疲れをとる日、買い物とか、思い切り遊ぶ日、次の日に備えてしこたま寝る日。3日間あると完璧に仕上がるんだペェ〜!!4日間でも自信ありますペェ。やらせてください…！」と描かれる。本作には、11万のいいねがつくとともに「誰よりも自信あります」「365連休やれます！」と多くのコメントが集まった。

作者のおぞねさんにアデリーペンギンを主人公にした理由を聞くと、「日本画を描くために水族館でアデリーペンギンを観察していた際、かわいさだけではなく、哀愁と狂気、そして虚無をまとったその目つきに惹かれました」という。主人公のペェペェは、「南極から都会で暮らしているうちに野性を失った個体です。おいしい都会のご飯でもちもちに肥え、泳げなくなり狩りに行くこともなく、暮らせるだけの収入を在宅ワークで稼ぎ、のんびり暮らしています。しかし、鳥なのに飛べないことを煽られたり、日々暮らしの中で危機に直面した際、稀に内なる野性を思い出して好戦的になり、窮地を乗り越えてきました」という設定。「起きてても、起き上がれないんだペェ。そして、二度寝しちゃいがちペェ。ベッドで寝スマホ、最高」と、自堕落が大好きだ。

作画上のこだわりは、「同じ丸の目でも、喜怒哀楽を描き分けたりと、何度も納得がいくまで描き直しております。野性を感じさせる険しい顔やリアクション顔芸なども、バリエーションを増やしていけたらなと試行錯誤中です」黒めがちな部分など、表情にも注目してほしい。本作はSNSでの1コマ漫画が人気を集め、書籍化。「おかげさまで、1冊の本となりました。かねてよりの夢だったため、本当にうれしく思います。今後はグッズ製作にも力を入れていき、ますます盛り上げていきたく思います。そして、目指せ2巻！ですね…！引き続き応援よろしくお願いいたします！」

X(旧Twitter)でのフォロワーは、9.6万人。ペェペェのシュールな日常が描かれており、「虚無テンポがたまりません」「疲れたときに最適」などの癒やされコメントが届く。かわいいだけじゃないアデリーペンギンに笑って癒やされること間違いなしだ。

取材協力：おぞね(@kedama_tori_ki)

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