【スト6】ハイタニがGO1を2日連続撃破!プロゲーマー&人気ストリーマー集結の大阪万博「JAPAN ESPORTS CONNECT」レポート
JeSU(日本eスポーツ連合)は、2025年7月23日・24日に、大阪・関西万博のEXPOメッセ「WASSE」にて、eスポーツイベント「未来へつなぐeスポーツの力 ―JAPAN ESPORTS CONNECT―」を開催した。

会場は、これまでのJeSUの活動がわかる展示コーナーやストリーマーとプロゲーマーがさまざまなタイトルで対戦するステージイベント、ステージイベントで採用されたeスポーツタイトルが遊べる体験コーナーの3つで展開されていた。



ステージイベントでは、『eFootball』『THE KING OF FIGHTERS XV(KOFXV)』『パズドラ』『ぷよぷよeスポーツ』『ストリートファイター6(スト6)』『鉄拳8』の6タイトルで対決。TEAM EXPOとTEAM MIRAIの2チームに分かれて対戦し、2日の合計で勝敗を争う。出場者はTEAM EXPOはおぼさん、倉持由香さん、Cerosさん、布団ちゃん、もこうさんに、プロゲーマーがLeva選手(eFootball)、あきら選手(KOFXV)、ひろNa選手(パズドラ)、delta選手(ぷよぷよeスポーツ)、ハイタニ選手(スト6)、ユウ選手(鉄拳8)。

TEAM MIRAIはおにやさん、ザクレイさん、ドンピシャさん、ネフライトさん、RaMuさんに、プロゲーマーがうでぃ選手(eFootball)、SCORE選手(KOFXV)、海斗☆選手(パズドラ)、ぴぽにあ選手(ぷよぷよeスポーツ)、GO1選手(スト6)、用心BΩY選手(鉄拳8)である。

今回は『スト6』の対戦を中心にレポートする。
Day1の『スト6』対決は、TEAM EXPOはもこうさん、Cerosさん、ハイタニ選手の布陣。かたやTEAM MIRAIはおにやさん、ザクレイさん、GO1選手の3人だ。対戦レギュレーションはBO3(2本先取)で先鋒・中堅戦に勝利すると10ポイント、大将戦に勝利すると20ポイントが獲得できる。

先鋒戦はおにやケン対もこうザンギエフ。ふたりともランクはMasterと最高位だが、MRはおにやさんが1800、もこうさんが1500前後とかなり差がある。さすがに実力差がありすぎたか、おにやさんは一方的な展開を見せ、2-0で勝利を収めた。

中堅戦はザクレイマリーザ対Cerosラシード。中堅戦もお互いにMaster同士。しかし、ザクレイ選手はストリーマーのマリーザ使いとしては屈指の腕前を誇るが、対するCerosはMaster帯で上位500人にしか与えられない称号Legendに到達した実力を持っている。これも手合い違いと言える内容で、0-2でCerosさんが制した。

大将戦はハイタニ選手対GO1選手。奇しくも春麗のミラーマッチとなった。しかも、どちらも地元が大阪で、万博の場で対戦するのに相応しいふたりと言える。しっかり対策を練ってきたハイタニ選手は、1本目を取る。GO1選手もすぐに取り返し、3試合目もお互いがラウンドを取り、フルセットフルラウンドまで持ち込まれる。お互いにゲージがマックスでSA2による弾抜けを警戒し、なかなか気功掌を撃てない展開。最後は打撃を警戒したGO1選手に投げ技を連発しハイタニ選手が勝利を手にした。

勝敗が決したあとは、来場者がプロゲーマーに挑戦するエキシビションマッチが行われた。挙手による希望でMR1800のブランカ使いのキイロさんが挑戦。ランク帯によってハンデの大きさが変わるハンデ戦での対戦だが、Masterであるキイロさんは最低ハンデの攻撃力1.3倍のみが付与された。ハイタニ選手と1先勝負するも、惜しくも敗退となった。これによりDay1の結果は30-10でTEAM EXPOの勝利である。

Day2はメンバーが入れ替わっての対戦だ。TEAM EXPOはおぼさん、布団ちゃん、ハイタニ選手の3名。TEAM MIRAIはドンピシャさん、ネフライトさん、GO1選手の布陣である。


先鋒戦はおぼE.本田対ネフライトJPの一戦。おぼさんは、数々のストリーマーの『スト6』イベントに登場しているが、ネフライトさんは最近Masterに上がったばかりでおぼさんに比べて経験が足りていない印象だ。対戦の組み合わせからJPがどれだけ離れた位置で戦えるかがカギとなったが、やはり経験の差は埋められず、おぼさんの本田の前に2-0で倒れた。

中堅戦は布団ちゃんテリー対ドンピシャガイルだ。どちらもストリーマーの『スト6』プレイヤーの中では実力者で、何度も対戦が行われている。大会では、ドンピシャさんがほぼ勝っているが、練習や個人的な対戦では布団ちゃんの方が勝利していると聞く。ほぼ実力は互角の中、フルセットフルラウンドまでもつれ込んだ結果、ガイルのサマーソルトキックを潰す、めくり攻撃が何度もヒットし、布団ちゃんが2-1で勝利を収めた。

大将戦はDay1と同じ、ハイタニ選手対GO1選手による春麗同キャラ対決だ。Day1でGO1選手は敗北しているので、リベンジを果たしたいところ。1-1で迎えた最終セットは、ハイタニ選手が1ラウンドを先行。2ラウンド目はお互い体力が半分近くになったところで、GO1選手が倒しきりを見据えたコンボがヒットする。コンボの締めにSA2を発動するが、SA2のあとの追撃をミスし、倒しきれない。ハイタニ選手がそこから逆転し、見事に勝利をつかんだ。GO1選手はおそらく、コンボの締めにSA3を使う選択肢もあったと思われるが、そこで勝利したとしてもラウンド3をノーゲージで戦うことをよしとせず、SA2で倒しきれると判断したと思われる。体力的には、コンボミスしたあともGO1選手が有利だったが、ミスをしたことが精神的に追い詰まってしまったか、ハイタニ選手に逆転を許してしまった。これでDay2はTEAM EXPOが全勝し40ポイントが加算される。

Day2もエキシビションマッチを行い、小学生のひろひさ君がGO1選手に挑戦する。ひろひさ君はモダンED使いでシルバーランクだ。シルバーランクのハンデは2番目に重く、攻撃ダメージが3倍、SAゲージが開始時レベル3、ドライブゲージの消費が半分、体力自動回復 小のハンデがつく。SA3は4000を超えるダメージがあるので、その3倍となると、12000を超える。多くのキャラクターの体力は10000なので、一撃で倒されてしまうわけだ。しかも、そのゲージを試合開始直後から持っているというのは、プロとは言え、油断ならない状態である。ラウンド1は順調に体力を減らしていくGO1選手だったが、終盤、ひろひさ君の攻撃がヒット。そこからコンボにつなげ、最後はSA3で締める。もちろん、GO1選手は耐えられるわけもなく、1ラウンドを取られてしまう。SFLで見せるような慎重さをみせ、ラウンドを取り返す。ラウンド3はGO1選手が一方的に攻めまくり、ドット残りの体力まで追い詰める。しかし、バーンアウトしているGO1選手は慎重になり、間を置き、様子を見る。ひろひさ君も無理に攻撃に行かず、様子を見る。ここでひろひさ君が持つハンデの体力自動回復 小が発揮される。みるみる体力が回復し、CA発動以上の体力となる。GO1選手もバーンアウトが回復し、一気に攻め立て、今度はしっかりと倒しきりGO1選手が勝ちを収めた。
2日間、6タイトルの総得点は、TEAM EXPOが160ポイント、TEAM MIRAIが80ポイントで、TEAM EXPOがダブルスコアで勝利を飾った。


ステージイベントは有名ストリーマーやプロゲーマーが登壇したので、ファンが集まることは予想されたが、立ち見が出るほどの集客となるとは予想していなかった。さらに、ゲームの試遊コーナーも軒並み20~30分待ち状態となり、こちらも大混雑に。さまざまな人気パビリオンを回らずに、eスポーツ関連の展示やステージイベント、ゲーム体験にこれだけの人が訪れたのは、本当に予想外だった。子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の方々も来てくれており、eスポーツが世間に浸透し、気になる存在であることを示せたのではないかと思う。また、万博以外でも、同様のイベントは開催してほしいところだ。特に、地方での開催を望む。
取材・文/岡安学
(C)CAPCOM
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