「笑いと格ゲーの二刀流」が世界へ!日本のお笑い芸人が夢の“EVOメインステージ”に初めて立った日

ラスベガスで開催された「EVO2025」のステージ立ったNOモーション。さん!

2025年8月1日から3日にかけて、アメリカ・ラスベガスで世界最大規模の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series 2025」(以下、EVO 2025)が開催された。日本から挑戦したお笑いコンビ「NOモーション。」(矢野ともゆき・星ノこてつ)は、クラウドファンディングによって多くの支援を募り、資金面の壁を乗り越えて現地に立った。大会は『ストリートファイター6』部門でドミニカ共和国のMenaRD選手が優勝を果たし、大きな熱狂のうちに幕を閉じた。そのなかで、苦労の末に挑戦を実現させたNOモーション。も確かな爪痕を残した。今回は、星ノこてつさんに現地での手応えを聞いた。

アメリカのラスベガス・コンベンションセンターにて行なわれた格闘ゲーム大会「EVO2025」


日本の格ゲーを誇らしく思えた


まず、海外の観客に向けたものまねネタについて、こてつさんは「発音やイントネーションに不安があった」と打ち明ける。しかし蓋を開けてみれば「大ウケしました」と語り、笑いが国境を越えて通じる確信を得たという。

競技の場では、矢野さんが『餓狼伝説』部門で台湾の強豪・ET選手の居るプールをルーザーズからプール抜け。こてつさん自身も『バーチャファイター5 R.E.V.O.』でアメリカのイエローテール選手とフルセット・フルラウンドの激闘を繰り広げたものの惜敗。その相手が最終的にTOP8入りを果たしたことで、「自分もワンチャン世界戦に届いたのでは」と実感を語った。試合を通じて感じたのは、海外選手たちの紳士的な立ち居振る舞いと、日本発の格闘ゲームを愛してくれる姿勢だったという。「FGC(格闘ゲームコミュニティ)の深さを感じ、日本の格ゲーを誇らしく思えた」と振り返る。

矢野さん、配信台でプール抜け


「ゲームはまさに世界共通言語だ」


さらに特筆すべきは、EVOのステージにも立つ快挙を達成した点だ。「EVOラスベガスのメインステージ立ちましたよ! 日本のコメディアンがEVOラスベガスのメインステージに立つのは初めてみたいです」とこてつさんは声を弾ませる。EVO Japanのときのように「会場の周りでネタをやり、ラスベガスでも『上がっちゃえよ』というノリで舞台に上がる」ことを目標にしていたが、現地キャスターや関係者の後押しもあり3分間の出演時間を獲得。

リハーサルを経て迎えた初日のパフォーマンスは、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。「EVOのステージに立てること自体が奇跡。外国人の観客からも『バズってるあいつが来たのか?』『本物か?』と声をかけられた」と驚きを語る。「『ストリートファイター2』のリュウVSエドモンド本田の激闘のマネネタ」がメキシコ人、アメリカ人などさまざまな国籍を超えて笑いを生んだ瞬間、「ゲームはまさに世界共通言語だ」と実感したという。

プール抜けの証


また、ラスベガス滞在では、普段なかなか見られない選手の素顔に触れることもできた。ホテルやレストランで日本人プレイヤーと遭遇し、「普段の過ごし方を間近で見られたのは貴重だった」と振り返る一方、「とにかく暑いし、物価が高い」と笑い混じりに明かした。

さらなる海外進出への意欲も

バーチャ準優勝・板橋ザンギエフ選手

バーチャ優勝・赤丹しわぽ選手


今後については、すでに視線を次の舞台へ向けている。「海外でも大爆笑を取れるとわかったので、EVOフランス、Combo Breaker、Blink Respawnなどほかの大会にも呼んでもらえるようになりたい」と語り、さらなる海外進出への意欲を見せた。

最後に、支援してくれた日本のファンへも感謝を忘れない。「クラウドファンディングで支援いただいた皆さん、いつも応援してくれている皆さん、本当にありがとうございました。おかげで大きな夢を叶えることができました。次のゴールに向けて頑張ります。すべてのFGCに感謝を、すべてのゲーマーにGG!」。

メキシコのトッププレイヤー・クサナギ選手

ET選手


EVO 2025という奇跡の舞台で、「笑いと格ゲーの二刀流」を証明したNOモーション。の挑戦は、格闘ゲームの未来に新たな可能性を刻んだ。

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