誰でもプラモデザイナーになれる!BANDAI SPIRITSが9月2日にオープンする新ミュージアム「BHCPDII MUSEUM」の内覧会をレポート
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ガンプラをはじめとしたさまざまなプラモデルを手がけるBANDAI SPIRITSが、生産拠点であるバンダイホビーセンター新工場内に体験型ミュージアム「BHCPDII MUSEUM(バンダイホビーセンター ピーディーツーミュージアム)」を整備。2025年9月2日(火)の開業に先駆けて予約受付が始まるやいなや、すでに週末を中心に大盛況という注目度抜群の新スポットだ。8月20日に現地で内覧会が行われ、メディア関係者に向けて新工場と新ミュージアムの概要が公開された。
チケットの購入にはプレミアムバンダイ会員登録が必要
「BHCPDII MUSEUM」は完全予約制。公式サイトにアクセスし、インターネット上で電子チケットを購入する必要がある。新工場内で行われた発表会に登壇したBANDAI SPIRITS ホビーディビジョン GMの高橋誠さんによると、9月・10月の先着販売はすでに大好評で、週末を中心に完売が続いているが、発表会時点では10月の平日を中心にまだまだ余裕がありそうだ。チケットの抽選は1カ月ごとに行われ、毎月1日0時より、来場3カ月前の受付を開始。毎月最終日の23時59分に抽選受付を締め切り、抽選終了後に空き枠があれば先着販売に切り替わる。気になる人は早めに申し込もう。
発表会にはBANDAI SPIRITS プラモデル公式アンバサダーを務めるアイドルグループ「LINKL PLANET(リンクル プラネット)」も登場し、ミュージアムの案内と実演を務めた。
入口には、実物大のガンプラモニュメントを展示
ミュージアムの入口は、新工場の2階にある。まずは、組み立て前の巨大なプラモデルパーツに注目したい。これは、実物大のガンダムサイズで作られた、頭部のガンプラモニュメント。ランナー(枠の部分)にパーツがついた状態で、「ガンプラが生まれる場所」をイメージして設置されている。
モニュメントのサイズは横約14.2メートル、縦約3.6メートル。間近で見ると、その大きさに圧倒される。背面の説明書によると、実際に組み立てるには4メートル級のニッパーが必要。
プラモデルの誕生を象徴するエントランス
エントランスは白黒で形作られた空間。中央には、多色成型機の大型模型が展示されている。多色成形とは、プラモ界に革命を起こしたBANDAI SPIRITSオリジナルの技術。1枚のランナーに最大4色まで射出することができる。
壁面にも注目を。金型やランナーが天井までデザインされている。どのようにしてプラモデルが作られるのか、知られざるプラモデル製造工程の歴史と現場を目撃できることに期待が高まる。
まずぱプラモデルの製造工程を学ぶ
プラモデザイナーになるための第一歩は、製造工程を知ること。まずはスタディエリアで順番に学んでいこう。
白いエントランスから一転、黒い通路両側に商品企画書が展示されたデザインロードを通過。誰もが知る人気キャラクターの企画書もたくさん展示され、見ていて飽きない。
スタディエリアでは、企画から出荷まで7つの工程で、プラモデルができるまでの流れを紹介している。技術進化やプラモデザイナーイチ推しモデルなど、テーマごとの企画展示も興味深い。
途中にはクイズや4000体ものガンプラが展示されたコーナーなどもあり、充実した内容だ。
いよいよプラモデザイナーとして実践へ!
知識を十分に学んだところで、いよいよプラモデザイナーとして自分だけのプラモデルをデザインする体験がスタート。ラボラトリーエリアはモデリング、カラーリング、モールドデザイン、成形、パッケージの5つの工程で進んでいく。まずは設計に挑戦!
デザイナーIDを端末にかざし、コンセプトとモデルを決めてモデリングをスタート。内覧会では、ティラノサウルス、ガンダム、リシェッタの3種類からガンダムを選んで実演。各パーツの大きさを決め、コンセプトに合うよう全体のバランスを整えていく。モデリングを完了すると、レビュー結果と獲得ポイントが表示される。
次は、カラーリングに挑戦。デザイナーIDを端末にかざし、データを読み込む。生産性とデザイン性のバランスを見て配色を決めるのがポイント。カラーリングにまつわるクイズに挑戦し、正解するとポイントを獲得できる。それから実際にカラーパレットを操作して、色を決めていこう。モデルは前、斜め、上、後ろなどさまざまな向きに動かせる。
次の工程は、モールドデザイン。デザイナーIDを端末にかざし、データを読み込むと、ランナーが表示される。ヒントを確認しながら樹脂が流れやすいようにパーツを配置して、生産性の高いランナーの完成を目指す。テストショットでは実際に何秒かかるのかを確認でき、制限時間内であれば繰り返しチャレンジできる。より生産性の高いランナーをデザインできると高ポイントに!
次の工程は、成形。成形機を稼働させる実演を間近で見学できる。ここで成形したランナーはミュージアム限定品で、体験終了後に記念品として1種類がもらえる。
いよいよ最後の工程に到達!ここではパッケージデザインを決める。コンセプトを決めて、背景、モデルのポーズや配置、ロゴデザインなどを決定。選んだデザインがコンセプトに合っているかどうかを基準にチェックされ、ポイントを獲得できる。
これですべての工程が終了。各工程で獲得したデザイナースコアの合計で、デザイナーランクが決定する。自分がデザインしたパッケージデザインとデザイナースコアはプリントアウトされ、記念品として持ち帰りできる。記念品のランナーが入った箱に貼り付ければ、オリジナルのプラモデザインパッケージが完成!
ミュージアム限定グッズは自販機やオンラインストアで販売
グッズは、会場に設置された自販機、または来場者限定オンラインストアで販売。オンラインストアの案内は、入場確認後のメールに記載されている。かさばりがちなミュージアム限定プラモデルを購入しても、自宅に直接届くので便利。
体験終了後は、これまでBANDAI SPIRITSが手掛けてきた歴代の名作プラモデルを鑑賞できるプラモギャラリーを見学。こういったプラモデルを鑑賞するためのミュージアムはこれまでにもあったが、プラモデルをデザインすることに焦点を当てた体験は斬新で画期的な取り組み。体験後は、プラモデルの見方が変わっているはずだ。
最後に、地域を盛り上げる取り組みとして静岡鉄道との取り組みにも触れておこう。最寄り駅である長沼駅の駅名には、ミュージアムオープンの9月2日(火)から「バンダイホビーセンター前」が併記される。また、新静岡駅に直結する新静岡セノバ5階セノバひろばにて、「THE GUNDAM BASE POP-UP in SHIZUOKA」を8月29日(金)から10月30日(木)まで開催。この秋は、新ミュージアム始動とイベント開催で、プラモデルのまち静岡が熱く盛り上がる!
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