毒義母とは縁を切ったはずなのに… 異常な執着と、その裏にある“自分の存在が薄れる恐怖”【作者に聞く】
土日はお家でまったり漫画三昧。2025年上半期によく読まれたバズ漫画をプレイバック!
毎日が発見ネットで連載され、2023年にはコミカライズもされた人気作「
義母クエスト~結婚したらいきなりラスボス戦でした~
」。SNSでは「こんなお姑さんいるなんてビックリ」「漫画化でさらに義母と夫の酷さにリアル感が出てヤバイ」「先が気になって読み進めてしまった」など、さまざまな感想が寄せられており、続編の刊行を期待する声も多い。
毒義母の異常な執着
実は、この人気作の内容はすべて、Ameba公式トップブロガーであるかづさん(@kadu0614)の実体験に基づいているというから驚きだ。今回は、壮絶な人生を生き抜いてきた原作者のかづさんに、作品の背景について話を聞いた。
2人の息子が独立し、現在は夫と猫と穏やかで満ち足りた生活を送る主婦、かづさん。しかし、この幸せな日々を手に入れるまでには、想像を絶する闘いがあったという。
看護学生だったかづさんは、病院実習中に出会った秋彦と交際を始める。2人はすぐに結婚を決意するが、秋彦の母親から猛反対され、最終的に秋彦は親子の縁を切ることになってしまう。新婚旅行から帰り、さあこれから新婚生活が始まるという矢先、かづさんは義母からの電話で衝撃的なことを告げられたのだった。
原作者かづさんと漫画家赤星たみこさんが語る制作秘話
コミック「義母クエスト~結婚したらいきなりラスボス戦でした~」の原作者であるかづさんと、漫画を担当した赤星たみこさんの両者に、本作について話を聞いた。
結婚後、縁を切ったはずの義母から、「言いなりになりなさい」と言われたときは衝撃だったと思う。かづさんとしては、義母はどういうつもりだったのか尋ねると、「とにかく義母は嫁を追い出すことに全力だったので、あの手この手でした。嫁が音を上げて自ら出て行けば慰謝料を払わなくて済むと思っていたようで、嫁さえ出て行ってくれれば理想の後妻を迎えればよいと思っていたようですね」と話す。
義母が夫の親戚に結婚を秘していたのもその理由の1つで、そのうちに出て行く嫁のことを言う必要はないと思っていたようだ。だからなおさら、1日も早く嫁に出て行かせるために、嫁いびりに拍車がかかっていたのだという。「嫁が出て行きさえすれば、あとはどうとでも理由付けできますから。義母からすれば考えられる嫁いびりを次から次へと繰り出すものの、一向に出て行かない嫁に苛立っていたと思います」と語った。
晩年、義母が認知症になった際には、義母が親戚中に私の悪口を言っていたというのを親戚の女性たちから聞かされたが、皆「全然聞いていたのと違う!」と言ってくれたそうだ。「加えて『あのお義母さんとは大変やったと思う』とも言われたので、親戚中で有名な鬼ババだったようです。それでも義母自身は、自分は周りより一歩上を行く羨ましがられている存在だった、またそうあらねばと思っていたようで、自分がいかに兄弟姉妹のなかで有能で才覚があるかを語っていました」と明かした。
取材協力・画像提供:かづ(@kadu0614) 赤星たみこ(@tamikong)
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