高齢者が自転車に乗っていて「落としたもの」それは「命」だっぺ。自虐のような正論に座布団一枚?【作者に聞く】
「おじいさんが自転車に乗っていて落としたものは?」というなぞなぞクイズが出題された。交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けてほしいと実施される「秋の交通安全運動」。今回は『祖母みや子100歳~年を取るって楽しく愉快だ!~』より「交通安全教室」をお届けするとともにきよまろさん(@sobomiyako98)に話を聞いた。
なぞなぞクイズ!おじいさんが自転車に乗っていて「落としたもの」は?
100歳の祖母みや子さんは、勤勉で1日を無駄に過ごすことはなかったという。「朝は5時に起床し、インスタントコーヒーを飲みながら新聞を読む。食事の準備はヨーコ(娘)がしておりましたが、ヨーコが起きてくる前に雨戸やカーテンを開け、冬なら暖房を点け、夏なら玄関前に打ち水をするのが祖母の日課でした。午前中は近所の仲間が集い、ワイドショーを観ながら世間話、午後は読書や散歩、よく勉強をしていたように思います。洗濯物をたたむ、繕い物をするのは祖母の仕事でしたね」(きよまろさん)
ある日は「交通安全教室」に参加。そこで、「おじいさんが自転車に乗っていて落としたものは?」というなぞなぞクイズが出題された。みや子さんは即座に「命だっぺ」と回答。確かに…とみんなが頷くなか、「入れ歯だっぺ」「俺は屁だと思う」などの珍解答が続いた。回答よりもうまいオチだったため、困り果てた女性警察官は「落としたのは、スピードです!」と言った。
100歳でも勤勉!流行語はチェックするけど、覚えた言葉はタイムリーに出てこない
このようにみや子さんは日頃から活動的で、「新しい言葉や気になる話題はノートにまとめたり、記事を切り抜いてよくスクラップブックを作っていましたね。ですから、流行語にノミネートされた言葉はおおよそわかっていて、知らない言葉はむしろ私が聞いていました。ただ、覚えた言葉がタイムリーに出てこないことは年齢的なこともあり、時々みられました」
みや子さんと娘のヨーコさんは、「デスノートみたいな…」「ダイイングメッセージみたいな?」と思い出せない単語があった。きよまろさんは単語から連想されるものを考え、「もしかして、エンディングノート?」というと「それだ!」とスッキリ。新しい言葉は覚えても定着するほど使わないので忘れてしまうこともあったが、常に時代を追い続ける姿や生きざまが魅力的。本書を読むと、歳を重ねても自分らしく生きること、楽しみながら毎日を過ごす姿に笑いが溢れる。
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取材協力:きよまろ(@sobomiyako98)









