TVアニメ『終末ツーリング』ヨーコ役・稲垣好&アイリ役・富田美憂インタビュー 「胸がキューってなる」と語った、2話の見どころは?

TVアニメ『終末ツーリング』第2話場面カット

2025年10月4日より放送中のTVアニメ『終末ツーリング』。同作はさいとー栄さんが月刊コミック誌「電撃マオウ」で連載中の同名漫画を原作とした作品で、ヨーコとアイリ、2人の少女が終末を迎えた後の日本各地をオフロードバイクであるヤマハ・セローを駆りタンデムで旅するという物語だ。

ウォーカープラスは「おでかけ」に縁深い本作にフォーカスし、ヨーコ役の稲垣好さんとアイリ役の富田美憂さんに連続インタビュー。今回は放送されたばかりの2話(10月11日放送)の見どころについて、話せる範囲で語ってもらったほか、1話でも印象的だった2人の歌唱シーンなど、ネタバレ回避で聞いてみた。


PVにも登場した台詞「ずっと一緒がいい」 受け取り方が変わる第2話


――2話は先行上映会の会場にもなった横浜と、横須賀が舞台です。見比べていかがでしたか?

【富田美憂】 横浜はイベントでもよく行く身近なところで、観覧車(※よこはまコスモワールドのコスモクロック21)みたいに見覚えのある景色もいっぱいで楽しかったですね。

【稲垣好】 見慣れているところが荒廃して水没していて、でも作品を観ると、沈んでいる横浜もきれいだなって思えました。あと、(ヨーコが)釣りしていたのを見て「いいなあ」って思ったり。


――ヨーコが楽しそうでしたよね。本作はアウトドアシーンも見どころですが、お2人は経験はありますか?

【稲垣好】 あまりありません、インドアな人間なもので……。

【富田美憂】 ゴリゴリにインドアなので(笑)。

――WEB番組「週末ツーリング」ではキャンプにチャレンジしていましたが、作中で気になったり、お2人がやってみたいアウトドアは?

【富田美憂】 いっそ火起こしからキャンプやりたいな。焚き火でお魚焼きたいね。

【稲垣好】 焼きたい!キャンプ、釣り、とにかくやりたいです。(「週末ツーリング」のロケを振り返り)……キャンプ下手だったね(一同笑)

【富田美憂】 ちょっと時間が必要ですね。


――2話で印象的なシーンや台詞を挙げるなら?

【稲垣好】 本PVにも入っている「ずっと一緒がいい」って台詞が出てくるんですけど、この言葉の重みが2話のゲストキャラクターによって違ってくるというか。

【富田美憂】 そうそう!

【稲垣好】 そのキャラクターが私たちにこう言わせてくれたというか、(ヨーコとアイリの)絆が再確認できて、私はそのシーンにすごく思い入れがあります。

【富田美憂】 私はそのゲストキャラクターの、終盤のモノローグもよかったです。温かみもあったんですけど、すごく胸がキューってなる切なさがあって。


――ヨーコとアイリの深い関係でも、微妙なニュアンスの変化は演技を重ねるなかで取り入れられているんですね。

【富田美憂】 ゲストさんが大切なことを教えて帰ってくれる気がします。

【稲垣好】 今後も豪華なゲストの方が来てくださるんですけど、その方たちと出会うたびに、ヨーコたちもあらためてお互いに確認したり思うことがあったりして、こっちもうるっときちゃうことが多いですね。

――ゲストというのも誰が出てくるのか楽しみになりますね。

【富田美憂】 スーパー豪華です!

――期待が高まります。1話でも「ヤッホー」と叫んでいましたが、2話ではヨーコが叫ぶシーンがたびたびあって印象的でした。

【稲垣好】 1話の収録の時に他のキャストの方もいらっしゃって、その方に「ヤッホー上手だね」って言われて。それでヤッホー声優として自信満々に「ヤッホー」をやれて、2話でそれを確信しました(笑)。だから、さっきのゲストキャラクターと(叫ぶシーンを)一緒にできたのが個人的にうれしくて、結構ノリノリでやらせていただきました。原作よりさらに盛り上がろうとしてくれている感じが楽しかったし、ゲストがいると違うなって。

【富田美憂】 私も実際あんな広くてきれいなところ行ったら叫びたくなるよなって。でもアイリはあんまり大きい声は出さない子だから(稲垣さんに)叫んでもらってます。


――富田さんは2話で演じていて楽しかった台詞はありましたか?

【富田美憂】 さっきのシーンで言うと、みんなが叫んでいるのに台本のト書きにアイリだけ「(普通の声で)」書いてあって(笑)。なんだかオチみたいな感じで「この子たちらしいなあ」と思いました。

――そんな指定があったんですね(笑)。反対に、本作でアドリブの場面はあるんでしょうか?

【稲垣好】 割と入ってますね。1話にも入ってました。基本2人でわちゃわちゃしているところとかはアドリブだったり、ヨーコは結構入れやすいので、合間にちょこちょこ笑い声や息を私は足しながらやっています。

【富田美憂】 アドリブとはちょっとずれるんですけど、毎話(ヨーコとアイリの)歌がどこかに入っていて、はじめの話数の頃は本編と別で最後に録っていたんですけど、話数を重ねるにつれ収録の流れでそのまま録るようになっていって成長を感じました。


【稲垣好】 伴奏なしの歌が多いので、2人が歌いやすいキーでこの音から入るねみたいに「んー」って声を出していたりしていたのが、「せーの」も言わなくても揃うようになって。

【富田美憂】 でもアフレコブースで歌を歌うのって謎の緊張感があるよね。

【稲垣好】 他の方がたくさんいらっしゃる中でやったりするので緊張しました。(収録の中で)一番難しかった。

――歌は個別に練習してきて、収録現場で合わせる形なんですか?

【富田美憂】 そうです。事前に連絡があって、自宅でそれぞれ。かつ、アフレコ現場でも休憩中にYouTubeで参考動画見たりしました。

――2人の歌唱にはディレクションはあるんでしょうか?

【稲垣好】 いえ、もう「楽しそうであれば」という。

【富田美憂】 「ズレなければ」いいみたいな。

【稲垣好】 でも、アイリは結構難しそうだなって思って。

【富田美憂】 そうなんだよね。アイリで歌うのって難しくて……頑張りました。

――2話では歌のシーンにも注目ですね。


取材・文=国分洋平
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