【実話】「どうせクビなら、やり返して辞めてやる!」社内で「別れ話」を切り出し、パワハラやセクハラ案件を訴えたら?【作者に聞く】

尾持トモ(@o0omotitomo0o)さんの初書籍『人生崩壊~会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました』は、社内ぐるみのいじめやパワハラ、そして無理矢理に上司と交際関係に追い込まれ、適応障害になったリアルな体験記を描く。今回は、著者コメントと合わせて漫画を紹介する。


どうせクビなら、やり返してやろうと思った

『人生崩壊~会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました』43P-4画像提供:(Ⅽ)尾持トモ/KADOKAWA

『人生崩壊~会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました』44P-1画像提供:(Ⅽ)尾持トモ/KADOKAWA

『人生崩壊~会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました』44P-2画像提供:(Ⅽ)尾持トモ/KADOKAWA

新入社員で彼氏と別れたばかりだった尾持さんは、会社のタチの悪いノリの飲み会で、50代の上司と無理矢理付き合わされることになった。「あのときの飲み会のコールは、特に印象に残っています。あれは、いじめられた経験のある方ならわかると思いますが、『味方が一人もいない』というのは本当に怖いものです。ただただ、早くこの時間が終わって…と、祈るしかありません。たとえ味方がいても、すぐに辞めてしまうような環境でした」と、尾持さんは当時を振り返る。

『人生崩壊~会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました』44P-4画像提供:(Ⅽ)尾持トモ/KADOKAWA

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その後、退社時に待ち伏せされ、上司に「2人で食事に行こう」と誘われるようになった。連絡先を交換してからは、「デートのない日は、嫌田さんが退勤してから夜中まで。デートの日は、解散した直後から夜中まで。休日はほぼ一日中(おそらく嫌田さんが寝ている時間以外ずっと)大量に連絡が来てました。返事をしないと永遠に連絡が来るので最悪でした…。一個一個にはもちろん返さず、何個かの話題はスルーしていました」

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50代まで恋愛経験がなく仕事一筋だった嫌田さんは、尾持さんに対して「早く結婚しよう」と、職場でも退社後もストーカーのようにしつこくなっていく。「『法的手段をとれたらいいのにな~』とは、ずっとうっすらと考えていたんです。ただ『会社を辞めたくない。この業界に居られなくなるのは嫌だ』という思いから法的手段を諦めていただけで…。でも、『辞めてもいいや』と思えてからは、友達に動画の証拠を撮ってもらい『これがあれば負けない。強気に出よう』と思いました」と、尾持さんは話す。何度も別れ話をしても無視してなかったことにする、嫌田さん。最終的に尾持さんは、社内みんなの前で別れ話を切り出した。

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『人生崩壊~会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました』47P-4画像提供:(Ⅽ)尾持トモ/KADOKAWA

その後、尾持さんは弁護士を通して嫌田さんや社内の人間を訴えることに。「当時は精神的にも限界で、『自分一人ではもう太刀打ちできない』と感じたことが依頼のきっかけです。ネットで検索して、複数の弁護士事務所を比較して決めました」

尾持さんの退職を知ると、社内の人間は態度が激変。トイレに連れ込み「訴えないでよね?」と懇願するあたり、当人らはいじめていた自覚はあったようだ。結局、「弁護士に依頼してから1カ月もかからずに解決しました。相手がごねたら裁判になるため、『どうか合意してほしい…』とハラハラしながら過ごしました。示談が成立したときは、今まで味わったことのないほどの安堵感でした」

本作はとにかく価値観が古く、「昭和感がすごい」というコメントが届く。「勤めていた時期は、平成後期〜令和あたりです。『昭和感がすごい』というご意見、本当にわかります。この時代にそぐわない考え方の人ばかりだなと、今思うとすごく呆れます」退職後に晴れて示談が成立した尾持さん。示談で解決できて結果オーライ。根本的な体質が改善されるわけではないので、退職がベストな選択だったといえよう。


取材協力:尾持トモ(@o0omotitomo0o)

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