【アパレル】嫉妬されて売上げを横取りされた販売員!?数字で評価される現場について経験者が語る【著者に聞く】
ぼのこ(@bono_gurai)さんは、SNSやブログを中心にリアル&コミカルな漫画をいくつも公開している。2025年11月現在も連載中の漫画『アパレる』はアパレル店員の日常がリアル&コミカルに描かれている。今回は、アパレル店員の経験がある作者に他人の売り上げを横取りするような販売員などについても話を聞いた。
ウジタさんと桜木さんは今月の予算達成まであと残り3万円。月末の今日はリーダーが急遽早上がりになり、遅番は2人体制に変更してウジタさんがレジ締めをする。
閉店まであと30分になり、予算達成まであと2千円ということに焦りを感じるウジタさん。閉店作業をし始め、桜木さんがゴミ捨てに行くことに。
すると閉店間際に一人の女性客がやって来て、ゴミ捨てから帰って来た桜木さんが接客。そのお客さんは3万9千円のワンピースを購入され、自分の売り上げにならず悔しがるウジタさん。
翌日、店長から先月の予算の報告があり、なんと桜木さんだけ予算達成が出来なかったと言われる。昨日の売り上げで予算は達成したはずで、桜木さんは疑問に思いレジを確認。すると昨日のワンピースの売り上げが、なんとウジタさんに反映されていたのだ!
すると、ウジタさんがやって来て「なに見てたの?」と言われてしまう。桜木さんは「なにも見て…」と動揺しながら否定しようとすると、「昨日の売り上げでしょ」と言うウジタさん。
そして桜木さんは「レジの金額があってたならそれで全然…!」「個人売り上って大変だもんね…私は全然気にしないよ!」と話すと、ウジタさんは「そういうとこだよっ!」「私のこと下に見てるんだ!」などと言うではないか!?
ウジタさんは以前から桜木さんの余裕ある態度が気に食わなかったようだ。そう言ってウジタさんは去って行き、桜木さんはショックを受けてしまうのであった…。
――桜木さんの売り上げを横取りしたウジタさんの行為について、ぼのこさんはどう思われますか?
まず前提として、ウジタさんの行為は決して許容されるものではありません。けれど、これまで競争心をほとんど見せなかった彼女が、あえて他者の数字を横取りするという行動に出た点には、注目すべき内面的な変化が感じられます。手段としては誤っていたものの、その裏には「このままではいけない」という芽生えが確かにあった。そんな人間らしい葛藤の瞬間として描いています。
――桜木さんは後日売り上げが横取りされたことを知って、驚いていましたね。このようなことは実際に起こることがあるのでしょうか?
現実の職場でも、まったくないとは言い切れません。販売の現場はどうしても数字が評価の基準となるため、時に“成果”をめぐって人間関係が揺らぐことがあります。ただし、他者から奪って得た数字が果たして真の成果と呼べるのか…その点は、個々人の仕事観によって大きく異なるところですよね。
ぼのこさんはほかにも数多くの作品を描いているので、興味がある人はこの機会にぜひ一度読んでほしい!
取材協力:ぼのこ(@bono_gurai)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。









