健康ランドで小学校低学年をターゲットにした“痴漢”の犯人は、子連れの父親!?「隣に自分の子がいるのに」誰も気づかない【著者に聞く】
見知らぬ男性からお尻を触られたのは、小学校低学年のとき。健康ランドで近づいてきたおじさんだった。警戒心を解いたのは、おじさんは子連れだったから…。漫画家・魚田コットン(@33kossan33)さんの『スカートの呪いが解けるまで』を紹介するとともに話を聞く。
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。
子連れのおじさんは「ゲームしているところを見ていたい」と言ってお金を出してくれた
低学年のころ、友達と健康ランドに行ったときの話(保護者同伴)。ゲームコーナーで遊んでいると子連れの親子がやってきた。おじさんは「ゲームをやっているところが見たい」とお金を出してくれた。魚田さんと友達が「いいよ!」と言ってゲームを始めると、子連れのおじさんは魚田さんのほうに近づいてきて、お尻を触ってきた。隣でゲームをしている友達もおじさんの子どもも気がつかない。「なんでお尻を触ってるの?」と疑問に思いつつ、体はこわばった。
母親にこのことを話すと「ホントに触られてた?」「ちょっと触られただけやろ」とバカにされた口調で言われ、親身になってはくれなかった。魚田さんは「わざわざ言うことじゃなかった?」と、自分が大袈裟だったのかもしれないと話してしまったことを恥じた。
普段からどちらかといえばズボン派で「女の子らしいイメージ」とは違う恰好をしていた。スカートは苦手で、お人形ごっこや女の子向けアニメごっこなどの「ごっこ遊び」もつまらなかった。小学生になって短パンを履いて登校すると一部の女子から「魚田くん」とからかわれることもあった。それでも被害に遭う。
漫画を描き始めた理由は「ブログに吐き出したかったから」だと魚田さんは話す。「描いているときは『こんな重くてつらいだけの話を描いて、誰も楽しい気持ちにならないのに…』と思いつつ、自分の中で抑えきれなくなった思いをぶつけて描いていました。描いている間に同じような経験をされた方からコメントやDMなどをいただけて。現在、私が結婚し子どもを育てているというのが、その方たちにとって希望になっている部分もあったようで、とても感謝されました」。初めは抱えきれなくなった思いを吐き出す場所だった。それを拾ってくれた読者がいた。今魚田さんが漫画を描き続けているのは、これが決め手になっているという。
中盤からは母親の再婚相手から性的虐待を受け、読んでいて胸が苦しくなるような体験が描かれる。それでも「『スカートの呪いが解けるまで』はできるだけたくさんの人に気軽に手に取っていただけるようにしたいと考え、今までの作品よりも多くの人が敬遠しないようにマイルドな表現にしています」と話す。
「私の癖なのかいつも赤裸々すぎるほど赤裸々に描いてしまうので、今回はかなり抑えたと思います。漫画は当時の心情をメインに描いているので、当時無意識に考えていたもの、思っていたものを思い出して、さらにそれを言語化するのにかなり苦労しました」
「私は今30代半ばですが、少し前までは性的な目でみられる=『女として終わってない』とか『女として見られてよかったじゃん』みたいに言われていたと思います。でも異性から不意に性的に見られることって、かなりのストレスなんですよね。本作では今まであった些細な『性的に見られた出来事』と『実際の性被害』両方を性被害と括っています。Xにて『鞄の斜め掛けが怖くなった話』を載せたときにもたくさんの方から共感を得られました。わかりやすい性被害だけでなく『こんなことも本当は嫌だった』そういう目に遭う子どもを減らしていきたいという思いを込めています」
取材協力:魚田コットン(@33kossan33)
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