妻「もう5年待ったよ?」→夫「いずれとは思ってるよ」子どもをほしくない夫、離婚の危機に直面して出した衝撃の回答【作者に聞く】

夫に「別れる」と言ったら、「別れるくらいなら子どもがいたほうがマシだわ」といったグラハム子(@gura_hamuco)

結婚して5年、もうすぐ36歳になるミカはそろそろ子どもがほしいが、夫は「まだいいじゃん」とはぐらかし続ける。漫画家のグラハム子(@gura_hamuco)さんが描く『うちの夫は子どもがほしくない』(竹書房)は、妊活をあせる妻と向き合おうとしない夫のすれ違いを描いた作品だ。本作の制作経緯や裏話について、グラハム子さんに話を聞いた。


解像度が上がった取材

うちの夫は子どもがほしくない01グラハム子(@gura_hamuco)

うちの夫は子どもがほしくない02グラハム子(@gura_hamuco)

うちの夫は子どもがほしくない03グラハム子(@gura_hamuco)


本作は、子どもが欲しい女性と欲しくない男性に取材をし、漫画に反映させている。グラハム子さんは、「私自身が子どもは欲しいタイプだったので欲しい派の気持ちはわかります。やっぱり何といっても子どもはかわいいです。取材する前は欲しくない派の気持ちがぼんやりとしていたのですが、取材をしてグッと解像度が上がりました」と語る。

なかでも強く共感したのは、「今はもう子を持つことが一人前、幸せの象徴ではないから。」という言葉だったという。「その通りだと思いました。昔だったらきっと社会から認められるツールとして子どもを持つ人も多くいたと思います。今はそんなこと必要ない、むしろそのために誕生させられるなんて子どもに失礼だよな、と。子どもを大切な存在だと思っているからこその『欲しくない』なのだなと思いました」と振り返る。

大きなテーマは夫婦の問題


取材内容の反映について、「心情や考え方の面はかなり織り込みました。今回は欲しい方2名、欲しくない方2名の4名全員を混ぜ込んで描いている感じです」と明かす。対等な立場の夫婦を描くため、年齢を同い年にし、経済力格差の問題とEDの問題は描かなかったという。「今後、もしほかのバージョンも描かせていただける機会があったら、取材で聞けたもっとほかの部分を盛り込んだ作品にも挑戦してみたいです。毎回取材をすると私の知らなかった世界を知れて視野が広がります。漫画家業をしていてよかったな、おもしろいなと感じるところです」と語ってくれた。

本作の見どころについては、「タイトルを見ると子どもの有無をテーマにしているように見えるのですが、実は大きなテーマはそこではありません。もっと広く捉えると『夫婦の問題』なんだということです」と強調する。

「結婚までしたということは、愛情はあるんです。愛情があるが故に、相手を尊重してあげたいと願う。ただ相手を尊重すると自分を抑圧して苦しくなる。その苦しさをどうにか和らげようと試行錯誤する。そんな主人公が自分で自分の生き方を見つけていくところに重点を置いて描きました。主人公だけでなく夫側の心の動きも多く描いています。ぜひ自分はどちらに近いかな?と、考えながら読んでいただけたらうれしいです」とメッセージを送る。

作中でミカが「別れも視野にいれていかなきゃ…」と伝えると、夫は「別れるくらいなら子どもいるほうがマシだわ」と答える。読者からは「誠意がなさすぎる」「リアルな覚悟がないなら結婚なんてするなと言いたい」などの厳しいコメントも届いている。グラハム子さんは本作のほかにも『オカルト異世界ばなし』など多くの書籍を手掛けているので、あわせてチェックしてみてほしい。


取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)

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