【号泣注意】「母が長くない」死の気配漂う家…配達員に悪戯を繰り返す少年の悲痛な実録【作者に聞く】
これは郵便配達員が実際に体験した実話だ。ある一軒家には、配達に行くたびに配達員を困らせる少年がいた。その日も木の上に仕掛けてあったバケツの水を頭から浴びせられ、「コラ坊主」と追いかけると、あらかじめ仕掛けられていた罠へと誘導されてしまう。散々な目に遭わされる配達員だったが、記憶にあるその子は、決してそんな悪さをする子ではなかった。お利口で行儀のよい子どもが急に変わった理由とは一体何なのか。
「母親が長くない」祖母の涙と別の可能性
びしょ濡れの配達員のもとに、少年の祖母が慌ててタオルをもって現れ、「母親が長くないと知って荒れているのです」と語り出した。母の死が近いことを知ってからの少年は、母親が寝ている部屋に近寄りもしなくなったという。祖母は現実を受け止めきれず荒れていると見ているようだが、配達員には別の心当たりがあった。「まさか…でも、まさか…!?」と心の中でつぶやく配達員。その心当たりとは。
本作を読んだ読者からは「やばい…目の前が霞む…」「声を上げて泣いてしまった」という声が続出。大切な人の死という避けられない未来に対し、小さな子どもが向き合わねばならない現実に胸を打たれる人が相次いだ。
郵便屋が集めた奇談に込められた思い
作者で現役郵便局員の送達ねこ(@jinjanosandou)さんによると、本作は元同僚の配達員・村井さんが体験した実話がベースだという。死の気配を感じる家で、なぜか悪戯を繰り返す少年と向き合うために奮闘したエピソードだ。
送達ねこさん自身も、霊感が強いわけではないが亡くなった人に触れられた感覚を味わった経験がある。「気のせいだったんじゃない?って考え方もできるかと思います。ただ、もしも故人が、あちらから何らかのいろいろをかいくぐって、本当に会いに来てくれてたのだとしたら、気のせいにしてしまうのは、むごい気がするんですよね」と語る。
さまざまな配達先を巡る郵便局員ならではの視点で描かれる「郵便屋が集めた奇談」。日本のどこかの町でひっそりと起こっている“怪異”を覗き見してみてはいかがだろうか。
取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)
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