金髪の不良「かわいがってやるから来いよ~」と笑う腕には“震えるチワワ”の衝撃【作者インタビュー】
「ここの生徒はいい奴らばかりだからな~」と校内をニコニコと笑顔で案内する教師の言葉を、転校生は信じることができなかった。なぜならば、廊下には胸ぐらをつかんでケンカする生徒がいたり、「かわいがってやるから出てこいよ~」とニヤニヤ笑う生徒がいたり、どう見ても不穏そうな雰囲気だ。「先生、あれってカツアゲとかじゃ…」と聞いてみても、「いやいや、チワワでも助けてんじゃない?」と答えるのんきな教師。転校生は、不穏な学校生活の幕開けを感じ取るのだった…!
しかし、そんな不安をぬぐい去る出来事が起こる。「チワワ保護したんだけど!!」と震えるチワワを大事そうに胸に抱いて階段を駆け上がってきたのは、さきほどの不良生徒。「かわいがってやるから出てこいよ~」が、本当に言葉通りの意味だったなんて!?「いい人かな」と考えを改める転校生だったが、彼はピアスもしているし、腕の袖からはタトゥーの文字らしき「夜…」の字もチラリ…。不穏な空気はまだまだ払拭できない。
しかし、本作を読んだ読者からは「転校してぇよ」「この学校に行きたい」「偏差値どれくらいですか?どうしたら行けますか?」という声が大渋滞!不穏そうに思えた高校は、実は全然不穏ではなく平和そのものだった。読者が転校を渇望するのにも頷ける。
不良キャラのインプットが“善良”に変換される制作秘話
本作『善良な不良高校生の日常』を描いたのは、これまで漫画アプリ「マンガワン」(小学館)で『恋せよメオト。』や『幸せな恋、集めました。』を連載していた人気の漫画家・立葵さん(@hiyokobeya)だ。本作は現在「ガンガンコミックス」(スクウェア・エニックス)にて絶賛連載中である。
見た目は不良高校生なのに実は…というチグハグなキャラクター構想について立葵さんに話を聞くと、「彼らの見た目や言動から『どんなチグハグなことをどのようにすれば、読んでいる人の予想を裏切れるか』を毎回一番に考えて描いています」と明かす。そのために、本物の不良が登場する作品をよく見て、不良キャラっぽい言動とはどういうものかをインプットしているそうだ。
今回チワワを抱っこして走っていた森くんは、そのギャップにやられてファンになった読者も多い。森くんについて尋ねると、「メインキャラ3人のなかでも一番ガタイがよくて金髪なので、とても怖そうに見えるのですが、実は女子力が高くてオカン気質なところがあるキャラです」と教えてくれた。「根は善良で、見た目だけ不良なところは3人共通ですね!」と語るように、インプットされた不良要素が見事に“善良”へと変換されている。
衝撃のオチに「電車の中で読むのは危険」の声も
現在、単行本が2巻まで発売されている本作。立葵さんはその魅力について、「深く考えなくてもサクッと読める作品となっておりますので、手軽にクスッとしたかったり、ほっこりしたいときにぜひ読んでいただけるとうれしいです!」とメッセージを寄せた。
今回の転校生のエピソード回でも、「オチが秀逸すぎて吹いた」「最後で笑っちまった…w」「笑撃のラストw」「最後で感動が台無しwww」という声が相次いだ。どうやらラスト1ページにやられてしまった読者が多かったようで、コメント欄はその件で大にぎわい。「オチで吹いてしまいました、電車の中です。どうすれば…」と動揺を隠せない読者もいたほどだ。ぜひ最後まで読んでみてほしいが、電車の中で読むことだけは避けたほうがいいかもしれない。
取材協力:立葵(@hiyokobeya)
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