発熱した子を無理に預けると大トラブルに?保育士が語る登園基準のリアル
まえだ永吉(@eikiccy)がブログで投稿している『保護者支援もアンタ達の仕事でしょ?』がネットを中心に注目を集めている。保育園での勤務経験をもとに、フィクションを交えて描かれた作品だ。今回は本作の26〜30話をお届けするとともに、強情な要望を伝える保護者への対応経験などについて、作者へインタビューを行った。
※本作は著者の体験やフィクションを交えて描いたコミックエッセイです。紹介している症状や対応の経過には個人差があり、医学的な見解やすべての保育施設での対応を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関や所属施設にご相談ください。
発熱した子どもと切羽詰まった保護者
前日に続き、再び発熱した息子の「はると君」を抱きかかえて帰宅する音喜多さん。保育士の三國谷先生は、音喜多さんが「保護者支援」の意味を履き違えていると感じつつも、多くのストレスを抱えている様子を心配していた。
翌朝、開園早々に音喜多さんが再びはると君を抱えてやってくる。病院で受診したところ「ただの風邪」だったと主張し、どうしても仕事に行きたい音喜多さんは「預かってください」と強くお願いするのだった。
ほかの保護者からの抗議と園側の回答
そこへ近くにいた別の保護者がやってきて、「先生預かりませんよね?」と声を上げる。その家庭でも子どもが体調を崩した際に登園を控えていたため、無理な登園を認めると感染拡大防止の努力が無駄になると訴えたのだ。
「言ってる意味わかります?」と厳しい言葉を投げかけられ、音喜多さんは言葉を失ってしまう。周りの保護者たちもざわつき始めるなか、ベテランの佐田先生が間に入った。
佐田先生は「音喜多さんを特別扱いしてお預かりすると、ほかのご家庭で『なぜウチはだめなんだ』となりかねません」「そうなると対応にキリがなくなるんです」と、丁寧に理解を求めた。
深まる孤立と現場で起こる苦悩
仕事に追われる音喜多さんは先生の説明にショックを受け、助けのない状況に耐えかねて子どもを抱きかかえて去っていく。「周りには敵しかいない」と孤独感を深める音喜多さんであった。
劇中では保護者同士の摩擦が描かれるが、実際の現場について作者のまえだ永吉に話を聞いた。保護者同士のトラブルについて「知人から聞いたことはありますが、私自身が見聞きしたことはありません」と明かす。
一方で、無理に要望を通そうとする保護者への対応経験については、「お子さんが下痢をしているのに、『仕事があるから』と登園させようとした保護者の方がいました。ちょうど園内で下痢や嘔吐の症状が流行っていた時期だったため、症状のあるお子さんには登園自粛をお願いしていたのですが……」と振り返る。
さらに、「お仕事が大変なのも理解できますが、ご自身のお子さんの体調はもちろん、ほかのお子さんに感染が広がる可能性についても考えていただけたらと思います」と、保護者への思いを語った。
果たして、このあと音喜多さんはどうなってしまうのだろうか。まえだ永吉はほかにも数多くの作品を描いているため、興味がある人はこの機会にチェックしてほしい。
取材協力:まえだ永吉(@eikiccy)
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