「どっちが本物?」話題の『へたれガンダム』をガンプラ再現、一方で“アニメ聖地”マナー問題への懸念も

2020年8月3日 07:01更新

東京ウォーカー(全国版)

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福島県福島市平石地区に設置されたガンダム像、通称「へたれガンダム」。先日、手に持っていた銃が盗難にあい話題となった。

【左】福島県福島市平石地区に設置されているガンダム像/画像提供:muranoizumiさん(2016年11月23日撮影)【右】「へたれガンダム」をガンプラで再現/画像提供:naagaさん(C)創通・サンライズ


そんな「へたれガンダム」のプラモデルを製作したモデラーのnaagaさんに、“へたれ”なガンダム像を立体化した理由や、“アニメ聖地”で表面化しているマナー問題について聞いた。

へたれな姿から感じる“わびさび”、製作イメージは神社仏閣の「ご神体や仏像」


―――「へたれガンダム」を製作したきっかけは?

「模型の錆び表現と、スクラッチモデルの習作用にモチーフを探していたところ、『へたれガンダム』の画像を偶然見つけて大きなショックを受け、一目惚れで製作を決めました」

――最近の「へたれガンダム」とは見た目がやや違いますね。作ったのはいつごろですか?

「製作は2016年6月なので4年前になります。画像で見た当時の『へたれガンダム』は、雨風にさらされ鉄製ボディの塗装が剥げボロボロの状態でした。でも、錆びて徐々に朽ちていく姿に“諸行無常”を感じ、逆に製作意欲が高まりました」

――製作でこだわったポイントは?

「できる限り忠実に、なおかつ、かっこよすぎたり、かわいく見えたりといった“あざとく”ならないように気をつけました」

――普段はどんなテーマ性をもった作品を製作することが多いのでしょうか。

「『へたれガンダム』や『作画崩壊ククルス・ドアンザク』など、そのときどきで惚れたりシビれたりしたものを製作しています。一貫性はないかもしれませんが、『かっこいい、美しいとはなんだろう』というテーマ性は持ち続けています」

ガンプラ製作:naaga 作画崩壊まで忠実に再現!ククルス・ドアン専用ザク(C)創通・サンライズ


――naagaさんにとって「へたれガンダム」の存在とは?

「“へたれ”という通称を少し残念に感じています。僕は『わびさびガンダム』と呼びたいです。いわゆる道祖神や神社仏閣のご神体や仏像のような存在です。末永く大事にしていただきたいです」

“アニメ聖地”を盛り上げるためには、ファンのマナー改善も必須


――「へたれガンダム」を製作するうえで、どのような苦労がありましたか?

「資料を集めるのに苦労しました。現地に行って取材するには福島は遠く…ネットでできる限りの画像を集めたのですが、細部がわからず想像で補完した部分もあります」

――現地に「へたれガンダム」を見に行く人も多く、もはや“ガンダムの聖地”の一つとなっています。

「コロナが落ち着いたらぜひ訪れてみたいですね。できればその土地の方や関係者にお会いし、製作の経緯や『へたれガンダム』の歴史をうかがってみたいです」

――いわゆるアニメの聖地巡礼をしたことはありますか?

「僕の住まいがアニメ『ゆるキャン△』の舞台に近いこともあり、少しですが巡りました」

――実はいま、「へたれガンダム」を見に行ったファンのマナーが問題となっているそうです。その点についてどう思われますか?

「一部のパーツが盗難に遭ったとニュースで知りました。読売新聞オンラインのニュースによると、ガンダム像の正面にある集会所に監視カメラを設置したり、近所の交番が見回りを強化しているようです。悲しいですね」

――全国の“アニメ聖地”でも似たような問題が一部で起きているそうです。

「アニメ文化を守り、“アニメ聖地”を盛り上げていくためには近隣住民の方の理解は絶対に必要です。現場に行くファンには、自制心を保って、節度のある振る舞いをしていただきたいです」

取材協力:naaga(@naaga333)
(C)創通・サンライズ

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