【ご飯を作る気力がない】心の調子を崩して起き上がれない…そんなときは梅干しおにぎりでかんたんリメイク雑炊「心曇る日は ご自愛ごはんを」【作者インタビュー】
東京ウォーカー(全国版)
つらくても「食べる」、「食」を通じて心の病から少しずつ自分を取り戻していく、そんな経験を描いたコミックエッセイ「心曇る日は ご自愛ごはんを」。連載第1回目は、梅干しおにぎりをくずしてリメイクした雑炊を紹介。お吸いものの素に卵を溶いて、ほかほかほっこりする味に。すぐにでもまねしてみたくなる一品だ。
会社員として忙しくも充実した日々を送っていたある日、ふとした仕事のミスをきっかけに体調を崩してしまった作者のうめやまちはる(
@umeyama_chi
)さん。病気がもとで退職したあと、結婚。専業主婦をしながら回復に専念するも、なかなかよくならないことに不安を感じていた。病気の症状とわかっていても「あたりまえにできていたことができない」せいで、どんどん自信を失っていく。そんなとき、そっと寄り添ってくれたのは毎日の「食卓」だった。生きるために食べる。食べるために料理をする。そのささやかな繰り返しに、少しずつ心がほどけていく。
うめやまさんが自身の経験をもとに綴った本作は、第11回新コミックエッセイプチ大賞を受賞。「食」を通して取り戻していく日常の中に、大切な何かをきっと見つけることができるはず。
起き上がれない、それだけで世間から取り残されたような不安を感じる
朝がやって来る。世の中が動き出し、1日が始まる。けれど自分だけ布団から起き上がることができない。体はつらく、ひどい眠気のせいで寝てばかりの生活に「今日も何もできないまま」と落ち込む毎日を過ごしていたうめやまさん。
それでもお腹はすく。とりあえず何か食べようと、なんとか起き上がって台所へ。冷凍ご飯でおにぎりを作ってみるも、会社員時代のつらかったできごとを思い出してしまって――。
「自分と同じような状況にいる人が少しでも元気になれたら」そんな思いから生まれた
ストレスから体を壊してしまったこと、普通にできていたことができなくなってしまった焦り、不安。食べること、料理をすることで少しずつ自分を取り戻していった経験をエッセイ漫画で描こうと思ったきっかけについて、うめやまさんに聞いた。
――「心曇る日は ご自愛ごはんを」を描こうと思ったきっかけについて教えてください。
メンタルの持病の症状がひどく仕事を続けることが難しくなって以降、自分の思う普通の人生から外れてしまったことで、これから先しあわせを感じることはなくなってしまった気がして、ずっと落ち込んでいました。でも周囲の人に支えてもらいながら自分にできることに取り組むことで、少しずつ身の回りのささやかなしあわせに気付いていくことができました。この気持ちを漫画にすることで、自分と同じような状況にいる人が少しでも元気になれたらいいなと思い描き始めました。
――読者に向けてメッセージをお願いします。
最初こそ気持ちが沈みがちな主人公ですが、少しずつ元気になっていく姿を一緒に見守ってくださるとうれしいです。
料理が得意な人も、そうでない人も、ふと作ってみたくなる、食べてみたくなるような心に沁みるレシピが登場する「心曇る日は ご自愛ごはんを」。今後も連載形式でお届けしていく。
取材協力:うめやまちはる(@umeyama_chi)
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