秋田市立千秋美術館の楽しみ方!地元ゆかりの作家作品から秋田を知る

2020年7月30日 18:27更新

東京ウォーカー(全国版)

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1989年、秋田総合生活文化会館・美術館(愛称・アトリオン)内に開館した秋田市立千秋美術館は、秋田市街中心地にある美術館として親しまれているスポットだ。近代的でおしゃれな外観、JR秋田駅から徒歩5分というアクセスの良さなども加わって、観光客からの人気も高い。

JR秋田駅から少し歩いたところにあるアトリオンビルの1階が入口

その前身は1958年設立の「秋田市美術館」で、秋田ゆかりの作家作品を多く収蔵し、国内外の優れた作品による企画展を随時開催している。1階に受付カウンターがあり、ここでチケットを購入。展示室のある2階へ進もう。

※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください。

【おすすめ】東洋と西洋の絵画技法が融合した「秋田蘭画」の魅力

所蔵コレクションの中でおすすめしたいのは、「秋田蘭画」の世界だ。「秋田蘭画」とは、江戸時代半ばの18世紀後半、秋田藩の若き武士たちによって描かれたもので、西洋や中国の絵画から写実的な表現を取り入れた洋風画のこと。「秋田藩士が中心に描いた阿蘭陀風(おらんだふう)の絵画」=「秋田蘭画」と呼ばれ、東洋画をベースにしつつ、陰影や立体感などを加えたことで、東洋と西洋の美がブレンドした珠玉の絵画が生まれたのだ。

小田野直武「児童愛犬図」/洋犬と子供が重なり合う個所に描いた影が立体感を生み出している

「解体新書」の挿絵を描いた小田野直武(おだのなおたけ)や、秋田藩主でありながら博物学に興味を持ち、直武とともに西洋画法を研究した佐竹義敦(さたけよしあつ/号・曙山(しょざん))らの作品は、ぜひ鑑賞しておきたい。
※秋田蘭画の展示期間は公式サイト参照。

【楽しみ方】落ち着いた館内でのんびりと、秋田ゆかりの芸術鑑賞を!

また、秋田にゆかりの深い作家・写真家などによる展示も、秋田の歴史などを作品から知ることができておもしろい。角館出身で日本画家の平福穂庵(ひらふくすいあん)・平福百穂(ひゃくすい)父子の作品をはじめ、日本画家・寺崎廣業(てらさきこうぎょう)、写真家・木村伊兵衛(きむらいへい)の作品などを収蔵。貴重な作品を間近で見る贅沢を、存分に満喫しよう。

平福穂庵「乳虎」/平福穂庵最晩年の代表作(1890年)


※収蔵作品の展示予定は公式サイト参照。

【見どころ】海外で高い評価を受ける岡田謙三の作品を常設展示

岡田謙三記念館として20作品近く展示している

ニューヨークでイサム・ノグチに続く日本人芸術家として活躍し、海外で活動しながら精神的日本回帰を果たした稀有の画家・岡田謙三。抽象画家として活躍した岡田氏の油絵は、現在でも国内外にファンが多い。

岡田謙三「詩人」/4人の人物が輪郭線だけで描かれた渡米前の作品 (1948年)

1989年の秋田市制施行100周年を記念して、岡田謙三夫人より作品の寄贈を受け、「岡田謙三記念館」として併設された。順次展示替えを行っているので、いつ訪れても違った作品を楽しめるはず。

岡田謙三「青」/抽象と具象の組み合わせ、青と白の対比が印象深い作品 (1971年)


【お土産】所蔵作品のポストカードが人気!

1階には「ミュージアムショップSORA」があり、所蔵作品のポストカードやクリアファイル、一筆箋などのオリジナル商品を入手することができる。企画展ごとに展覧会の内容に合わせたグッズも取りそろえていて、旅のお土産にも最適だ。

所蔵作品のポストカードは人気がある


【アクセス】JR秋田駅西口から徒歩5分と利便性抜群

車の場合、秋田自動車道・秋田中央ICから車で約15分だが、専用駐車場は併設していないので、周辺の有料駐車場を利用しよう。  

全展覧会を何度でも楽しめる!お得な年間パスポート

年間パスポートが一般2500円(税込)で販売されていて、秋田市立千秋美術館で開催するすべての展覧会を、年度内に何度でも観覧できてお得!また、過去には「徳川美術館名品展 尾張徳川家の至宝」を開催するなど、年3回ほど実施されている企画展も、毎回水準が高いと評判だ。おでかけ日和には「秋田県立美術館」などと組み合わせて、一日美術館巡りを楽しんでみよう。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・混雑時は入場制限を行う場合があります。
・受付および展示室入口付近に消毒液を、各洗面所には液体石けんを設置しています。
・多くの方が手を触れる場所は、消毒液などによる清掃を強化するとともに、清掃頻度を増やしています。
・館内では、マスクをご着用ください。
・飛沫拡散防止のため、館内での会話はできる限りお控えください。
・職員はマスク着用し、こまめな手洗い、消毒液による手指の消毒を行っています。

取材・文=水島彩恵

<施設情報>
住所:秋田県秋田市中通2-3-8 アトリオン
アクセス:【電車】JR秋田駅から徒歩5分 【車】秋田自動車道秋田中央ICから約15分
営業時間:10:00~18:00 (最終入館17:30)
定休日:年末年始(12月29日~1月3日)。アトリオン全館点検日に準ずる。臨時休館あり
駐車場:なし
料金:コレクション展観覧料 一般310円、大学生210円、高校生以下無料。企画展観覧料 展覧会によって異なる。千秋美術館パスポート(年間観覧券) 一般2500円、大学生1000円(購入時に要学生証) ※当館で開催する全展覧会を年度内に何度でも観覧可能、有効期限は発行年度の年度末まで

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年5月時点の情報です。

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