うつ病の人の「死にたい」を軽く考えるのは危険
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慣れないテレワークにストレスを抱えていたり、子供の面倒を見るのに疲れてしまったり。「楽しい予定もぐっと減って、なんとなく気分が落ちている……」という人や、その周りの人にぜひ読んでほしいのがこちらの作品。重度のうつ病に5年以上苦しむも「メンヘラマッスル作家」として奇跡の復活を遂げた錦山まるが、あなたの知らないうつ病のリアルを連載形式でお届けする。

心の病が引き起こす希死念慮(きしねんりょ)、自殺願望……

死にたいと言っている人は死なない?それは、少なくともうつ病には当てはまらない

「突然ですがみなさん、うつ病に苦しむ家族・恋人・友人などから『死にたい』と言われたらどう思うでしょう? まずビックリはするでしょうけど『それぐらい誰にでもある』や『自分で死にたいと言っている人は死なない』など、“すぐに自死の危険性までは考えない”という人がほとんどではないでしょうか?」
「確かに『死にたい』と思ったことなんて誰でもあると思います。そう口にするも、何だかんだでいつも通りの日常に戻ったという経験もあるかもしれません」
「ですが、だからと言ってうつ病の人が口にする『死にたい』を軽く考えるのはあまりに危険です。うつ病は自殺率がとても高い病気です(※厚生労働省のサイト「みんなのメンタルヘルス」参照)」