【コロナ対策情報付き】グラバー園の楽しみ方完全ガイド!明治時代の長崎にタイムスリップ
東京ウォーカー(全国版)
グラバー園の見どころからおすすめの楽しみ方まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)
グラバー園ってどんなところ?異国情緒漂う歴史建築物の宝庫
長崎県の代表的な観光スポット「グラバー園」では、9棟の伝統的建造物を見ることができる。そのうち、「旧グラバー住宅」「旧リンガー住宅」「旧オルト住宅」は居留地時代に建築された貴重な建物で、これら3棟は国指定重要文化財に指定されており、「旧グラバー住宅」は「明治日本の産業革命遺産」の構成資産にも登録されている。
園内からは長崎港の眺望を楽しめるほか、園内にあるハートストーンは“カップルでこの石に手を重ねると幸せになれる”など恋愛に関する伝説も。そんな見どころ満載のグラバー園の魅力を徹底紹介!
【アクセス】入園料も一緒にチェック
JR長崎駅から路面電車の崇福寺行きに乗車し新地中華街駅へ、石橋行きに乗り換え大浦天主堂駅より徒歩7分。駐車場はないので交通機関を利用して向かおう。
入園料は大人620円、高校生310円、小・中学生180円。営業時間は8時〜18時(最終入園受付は20分前まで)となっている。ライトアップされる夜間開園も実施されているが、時期により時間帯が異なるので詳細は公式サイトで確認を。
【見どころ1】必ず見ておきたい歴史的建造物をピックアップ

グラバー園は、「旧グラバー住宅」「旧リンガー住宅」「旧オルト住宅」をはじめ、市内に点在していた6つの明治期の洋館を移築復元した観光名所。なかでも、「旧グラバー住宅」は現存する日本最古の木造洋風建築として広く知られている建物だ。
貿易商であり、グラバー商会を設立したトーマス・ブレーク・グラバー氏が暮らした旧邸で、創建は1863年(文久3年)、1961年(昭和36年)6月7日に国の重要文化財に指定され、2015年(平成27年)には世界遺産の構成遺産に登録された。

英国スコットランド出身のグラバー氏は、安政の開港直後の1859年(安政6年)に上海を経由して来崎。自身の会社で、茶やその他産物、武器・船などを取り扱う商人として活躍し、キリンビールの前身会社の設立にも携わった人物だ。

1863年(文久3年)の建築以来、幾度となく増改築を繰り返して独特の凸型の形ができた。現在、「旧グラバー住宅」は約50年ぶりの保存修理工事を行っている。工事期間中は特設展望デッキが設置され、工事の様子を一部見学することができる。また、ここから見る長崎港の様子もおすすめ。

グラバー商会に勤め、ホーム・リンガー商会を設立したイギリス人、フレデリック・リンガー氏の旧邸「旧リンガー住宅」。1868年(明治元年)~1869年(明治2年)に建てられ、1966年(昭和41年)6月11日、国の重要文化財に指定された。


リンガー氏はホーム・リンガー氏商会を設立して、製茶業を手はじめに製粉、石油備蓄、発電などに事業を拡大。明治、大正、昭和初期には、ウラジオストクなど海外各港との貿易事業、各国商社代理業務に携わった人物だ。
「旧リンガー住宅」は西側に玄関、北に応接室、南側に居間が、奥には寝室や食堂、化粧室や浴室、調理室があり、現在その一部を公開している。木骨ではあるものの、日本では珍しい石造りで、「旧グラバー住宅」とおなじく平屋でベランダ付き。
リンガー氏率いる投資家グループにより設立された「ナガサキ・ホテル」で使用されたカトラリーセットが2013年に奈良で発見され、100年の時を超え旧リンガー住宅で展示されている。

「旧オルト住宅」は、オルト商会を設立し、製茶業を営んでいたウィリアム・ジョン・オルト氏の旧邸。1865年(慶応元年)に建てられ、1972年(昭和47年)5月15日に国の重要文化財に指定された。

イギリス人のオルト氏は1859年(安政6年)に来日、貿易商として製茶業を主に実業家として活躍し、1865年(慶応元年)から数年間、この住居に住んでいた。オルト氏が去った後、メソジスト派の活水女学校の校舎や米国領事館として使われ、1903年(明治26年)からリンガー家の所有となった。フレデリック・リンガー氏の長男一家が太平洋戦争勃発まで住んでいたので、リンガー(兄)邸とも言われている。
【見どころ2】庭園などのフラワースポットもおさえておこう


一年を通してさまざまな花が咲き誇るグラバー園。なかでも春から夏にかけては園内が色とりどりの花で包まれる。3月末~4月上旬は園内各所でソメイヨシノ、4月末からはナニワイバラやモッコウバラ、5月末から6月はアジサイが見頃を迎える。
【見どころ3】幸せを運ぶハート型の敷石を探そう!

グラバー園がパワースポットと言われる所以になっているのがハート型の敷石。「旧グラバー住宅」の周囲には2つのハート型の敷石があり、“触れると恋がかなう”“ふたつ見つけるといいことがある”といった伝説が。
ひとつは「旧グラバー住宅」の庭にある方位盤の下にあるので、比較的に簡単に見つけられんだとか。もうひとつは、実際に訪れて探してみて!特にカップルで訪れた際は、チェックしておきたい。
【見どころ4】西洋ドレスをレンタルして園内を散策

旧長崎地方裁判所長官舎の建物を利用しているのが「レトロ写真館」。豪華な衣装の中からお気に入りの1着を選び、室内で写真撮影や園内を散策することができる。ステキな衣装を身にまとって、とっておきの1枚を写真に収めよう。料金は公式サイトにて確認を。
【グルメ】オシャレなカフェで休憩タイム

「グラバーカフェ」の喫茶室は、明治時代に西洋レストランとして使用された歴史ある建物。コーヒーやハーブティーはもちろん、日露戦争のころ長崎で生産されていた「バンザイサイダー」(復刻版)や、明治時代から続く長崎オリジナルの「お手引きラムネ」(税込410円)が味わえる。

長崎港を一望できる「自由亭喫茶室」では、24時間かけて水で一滴ずつ抽出された薫り高い濃厚なダッチコーヒーがおすすめ。「自由亭」は日本人で初めて西洋料理店を開業した草野丈吉が建てたレストランのひとつ。昭和49年に長崎市内からグラバー園内に移築復元された。
【ショップ】地元土産とオリジナルグッズが勢ぞろい

グラバー園限定の土産が購入できるのは「ガーデンショップ」。園内にあるハートストーンをモチーフにしたオリジナルグッズに加え、長崎定番の土産も取り扱っている。
【おすすめ2】施設担当者に聞く!グラバー園の魅力・楽しみ方
「グラバー園は歴史と花と長崎ならではの眺望を楽しむことができる長崎の代表的な観光地です。ぜひグラバー園で異国情緒を感じてみてください」とグラバー園の松田恵さん。
最後に、日本で初めて“道路”として位置づけられた、斜めに動くエレベーター「グラバースカイロード」をご紹介。
路面電車の石橋停留所から徒歩2分の場所から、グラバー園の最上部にある第2ゲートを繋ぐエレベーターで、乗車時間は約2分。途中、長崎の坂道と海を一望できる展望スペースがあり、「世界新三大夜景」のひとつに数えられる稲佐山からの眺望と同様に、長崎市内が一望できる。周辺には大浦天主堂やオランダ坂などの観光スポットもあるので、合わせて巡ってみよう。
【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・こまめな手洗い・手指の消毒・マスク着用にご協力ください。
・園内手洗い場等にアルコール消毒液や液体せっけんを設置しています。
・ソーシャルディスタンスの確保にご協力ください。
・入園の際は、来館日時・代表者指名・連絡先・来館人数の記入をお願いいたします。
・接触感染が疑われる物には触れないよう、ご注意ください。
取材・文=CRAING
<施設情報>
住所:長崎県長崎市南山手町8-1
アクセス:【電車】JR長崎駅から路面電車長崎駅前1番系統築町下車、5番系統に乗り継ぎ大浦天主堂下駅下車徒歩7分
営業時間:8:00~18:00 最終入場17:40(※季節により夜間開園を実施 詳細はHP参照)
定休日:なし
駐車場:なし
料金:入園料 大人620円 高校生(要証明書提示)310円 小・中学生(要証明書提示)180円 未就学児無料
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※2020年5月時点の情報です。
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