ウルウルの瞳が“あざとカワイイ”!家で飼える世界最小のキツネ・フェネックって?
東京ウォーカー(全国版)
大きな耳とフサフサのしっぽが特徴的な世界最小のキツネ・フェネック。小型犬ほどの愛らしいサイズ感とエキゾチックなルックスで人気を集め、全国的にはまだまだ珍しいが、中にはペットとして自宅で飼育を楽しむ人も。今回はそんな独特の存在感を持つフェネックたちと共に暮らす、飼い主さんにインタビュー。飼育の楽しさや難しさ、そしてフェネックの魅力について話を聞いた。

現在、飼い主さんの自宅で暮らすフェネックは、マロンちゃん(4歳・♀)とチャイくん(3歳・♂)、そして少し前にチャイくんのパートナーとしてやって来たシバちゃん(3歳・♀)の3匹。“あざとカワイイ”魅力で注目を集め、Twitterに投稿した動画には12万を超える「いいね」が寄せられたことも。ここでは、その中でも特に一緒に過ごした時間の長い、マロンちゃんとチャイくんをご紹介しよう。
「マロンもチャイも、今の私の職場(ペットショップ)で出会いました。マロンは、私が販売員として店頭で飼い主を探していましたが、誰よりも神経質で人間を怖がっていたのでなかなか飼い主が見つからず…。時間が経つと私にだけ慣れてくれて、私もマロンと離れがたくなってしまったので、お迎えを決めました。チャイは、マロンのお婿さんとしてマロンの2年後にお迎えしましたが、人も動物も私以外受け入れられないという性格のマロンとは相性が合わず、今は部屋を分けて飼育しています」
もともとは夫婦になる予定だったマロンちゃんとチャイくんだが、性格が合わず喧嘩が多かったため、飼い主さんは2匹を離すことを決断。チャイくんの元には新しいパートナーのシバちゃんがやって来て、マロンちゃんとは別部屋で夫婦仲良く暮らしているのだという。
「マロンはとても甘えん坊です。隣で寝たり、お手洗いについてこようとしたり、ケージから出た途端に私のそばを離れず、どこにでもついて回ります…(笑)。一方で、神経質で怖がりな部分もあり、少しでも不安なことがあると本気で噛んでくるので、どうやって安心してもらうかを常に考えてお世話しています。チャイは、抱っこが苦手な子が多いフェネックでは珍しく、抱っこされるのが大好き。腕の中で甘えた声を出すこともあります」

そんなフェネックたちのチャームポイントを、「常に全力なところです」と話す飼い主さん。怒るのも全力、甘えるのも全力、遊ぶのも全力。パワフルなフェネックたちの相手をしているとケガが尽きないが、ちぎれそうな勢いでしっぽを“ブンブン”振りながら飼い主さんを出迎えたりと、何事にも全力な姿がたまらなく可愛いのだそう。
「マロンは、たまご型の音が鳴るおもちゃがお気に入りです。毛づくろいしたり寝床に持って行ったりして、我が子を育てるように接しています。私がおもちゃを踏んづけてしまうと、怒って噛みつかれることも…。チャイは猫じゃらしを動かすと、ずっと追いかけ回しています。俊敏で体力があるので、猫じゃらしを振っている私が先にバテてしまいます(笑)」

天使のような愛らしさだけについつい目がいきがちだが、野性味あふれる行動や習性も多いので、飼うときにはご用心を。
「壁や床を掘るので、騒音には注意が必要ですね。掘ることはフェネックの習性なので止めることはせず、クッションになるものを敷くなどして対策をしています。また、基本的にはトイレを覚えないので、『トイレでしてくれたらラッキー』ぐらいの気持ちで向き合っています。フェネックは神経質で飼いにくいと思われがちですが、私はそこが魅力だと思っています。怖がって噛まれることもありますが、真剣に向き合えば体を触らせてくれたり、心を開いた飼い主だけに見せてくれる穏やかな表情なども増えてきます」

「動物も手がかかる子ほど可愛い」と、飼い主さんはフェネックたちへの愛情をにじませる。 最後に、マロンちゃん&チャイくんと暮らしていて、「良かったな」と感じるときを教えてもらった。
「マロンもチャイも、私のところに来てから表情が柔らかくなり、笑顔が増えたように感じます。そんな2匹がいてくれるおかげで、私自身も、私の周りの人間も笑顔が増えました。マロンとチャイが来てくれて良かったなと、心から思います」

画像提供:フェネック マロン(@Fennecfox_Maron)
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