オンライン日本酒講座「SAKE(酒)×NOMY(学)」体験レポ!第5弾は京都・伏見の松本酒造

2020年6月8日 18:00更新

東京ウォーカー(全国版)

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自宅で蔵元のレクチャーを受けつつ、実際に日本酒を楽しめるオンラインセミナー「SAKE(酒)×NOMY(学)」の第5弾が、6月6日の14時に開催された。「SAKE(酒)×NOMY(学)」は毎回異なる蔵元を招き、WebミーティングサービスのZoomを介して行われる日本酒の講習会。今回のイベントの様子をレポートしたい。

主催は、中田英寿氏が代表を務める「JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」。4月に予定されていた日本酒と食文化の魅力を伝えるイベント「CRAFT SAKE WEEK」が新型コロナウイルスの感染拡大により延期されたことを受け、日本酒業界を盛り上げるため、オンラインテイスティングをスタートした。

このイベントは、事前に参加者の手元へ届けられた日本酒を嗜みつつ、Zoomの機能を用い、蔵元へリアルタイムで質問できるのが魅力。コアな日本酒ファンに厚い支持を得ている。

今回は京都・伏見の松本酒造から松本日出彦さんを迎え、日本初のワインテイスターとして活躍する大越基裕さんがナビゲート。お2人はプライベートでも交友があるそうで、終始リラックスしたムードで講習が行われた。

Zoomを使ったオンライン講座。参加者の顔は映らないので安心

ここで予備知識を。松本酒造は寛政3年に「澤屋」の商号で創業した老舗。200年あまりにわたって日本酒のみの製造にこだわっている酒蔵で、長い歴史に裏打ちされた伝統を守りながら、「守破離(しゅはり)」をはじめとする革新的なお酒を生み出している。

その「守破離」を生み出したのが、今回の講師である杜氏の松本さんだ。今回は日本酒と農業の深い関係性、今後も守っていくべき日本の農業について熱く語ってくれた。

【写真】MCの大越基裕さん(左)と、松本酒造の松本日出彦さん

今回、参加者のもとに届いた日本酒は、松本さんが自ら瓶に手書きで酒名を書き込んだ“混醸”、無農薬の酒米を用いた「守破離 No Title」そして兵庫県上東条秋津地区西戸村産の山田錦を醸造した「Saido」。

1本目の“混醸”は、4月にできあがったばかりで、なんとまだ発売されていないという。ラベルも存在していないため、表示義務のある原材料名や製造者名などの裏ラベル以外は、松本さんが手書きしたという。さらに、「No Title」は2年間熟成させた貴重な600本からの提供、「Saido」も残り少ない3年熟成と、いずれもこのセミナーでなければ口に出来ない、稀少なお酒だ。

日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ、国際ソムリエ協会認定ソムリエ ディプロマ資格を持つMCの大越さんによる、的確な味わいの解説に加え、相性の良いアテ(ペアリング)の提案も楽しい。ちなみに、松本さんはこの3本に合う天ぷらをそれぞれ1品ずつ用意しており、時折パリッと良い音を立てながら頬張っていた。

興味深かったのは、松本さんによる“酒の味の決め方”だ。

「酒だけを飲む、というシーンは想定していない。日本は世界的に見ても食材に恵まれ、幼いころから“うまみ”に親しんでいる。家庭料理にも素材を活かす調理法が確立されている。そういう料理をみんなで共有する、そのときに飲むお酒をイメージして味を決めています」

それを実現しているのが、松本酒造の強みである「自由な発想」だという。

「もちろん、基礎はきちんと丁寧にやっていく。その上で、日本酒として美味しくなる可能性があるなら、実行します。目的を持ってコントロールできる部分は責任を持ち、意図を持って進めていく。そういうことができるのが、うちの蔵の強みです」

講座は約1時間半の大ボリュームながら、中だるみなく進んでいく

今回は初っ端から1本目のテイスティングが始まったこともあり、セミナーの進行につれ、徐々にほろ酔いに……。3本目の「Saido」を味わいながら、お米の栽培や生育条件による違いなど、酒造りだけでなく農業分野にまで精通した松本さんの豊富な知見に触れたところで、思わず日本酒の文化も日本の農業も決して衰退させてはならない、我々消費者がそうはさせない!と奮い立ってしまった参加者も多いのではないだろうか。

気になる次回の「SAKE(酒)×NOMY(学)」は、6月13日(土)。福禄寿酒造蔵元・渡邉康衛氏さんによる、二大看板の「福禄寿」と「一白水成」の紹介は第7弾(14時〜15時30分)にて、冨田酒造有限会社15代目蔵元・冨田泰伸氏による人気銘柄「七本鎗」 の紹介は第8弾(18時~19時30分)にて。次回から、希望の日本酒本数に応じ、参加費用の異なる3種類のチケットから選択が可能に。講座を体験してみたい人は日本酒1本のコース、講座はもちろん貴重なお酒を堪能したいという日本酒ファンは3本のコースと、目的にあったチケットを選ぼう。申し込みはPassMarketより。ぜひ一度体験してみて。

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