ハマの定番おやつ 願いを込めて食べたい七夕の和菓子
横浜ウォーカー

織姫と彦星が一年に一度だけ天の川を渡って会える7月7日。その2人にちなんで大切な人を思いながら、意匠の美しい和菓子を味わうのも一興だ。職人たちの思いが込められた、こだわりの七夕の和菓子はこちら。
中央林間の「御菓子司 三吉野」

洋のエッセンスも取り入れて、これまでの枠に囚われない新しい和菓子を発信するのが、東急線・小田急線 中央林間駅にある「御菓子司 三吉野」。どら焼きや団子といった定番の和菓子の横に、自家製餡入りのロールケーキやプリン、ジャム、和素材を使った焼き菓子20種などがズラリと並ぶ。
2代目店主の小嶋 隆さんが作る上生菓子は、可愛らしく優しい色合いのものが多く女性からも人気だ。

手前右から時計回りに、水色とピンクの練り切り餡がロマンチックな「織姫と彦星」。表面の錦玉がツルッと涼を誘い、なめらかな餡がしっかり甘味を残す。食感も味わいも対象的な2つが幸せな出合いを果たすさまを、じっくりと堪能して。
「短冊」は北海道産小豆を使った自家製粒あんの存在感があり、「天の川」は白あんの甘味を包み込むもっちりした雲平が心和む味わい。それぞれ税込300円、7月7日(火)まで販売。
平塚の「三秀堂」

平塚でも粋な和菓子の手みやげで名があがる「三秀堂」。1951年にうるち米をひいて煎餅を販売したのが始まり。その2年後に、ひいたうるち米を団子の新粉として串団子を販売し、今では団子は繁忙期に1日1,000本以上も売れる看板商品だ。
そんな伝統を受け継ぎながらも近年新しい試みへの挑戦も目覚ましく、2018年に湘南ひらつか名産品に認定されたのが「ほしにねがいを」(760円)。

“日本三大七夕まつり”の地らしく、七夕の夜空をカラフルに表現。ひんやりとした口当たりにつるんとした喉越しの水まんじゅうに、中には白あんと濃縮したフルーツ果汁を合わせた餡が入っている。
上から時計回りに、甘酸っぱさがほんのり広がる「いちご」、すっきりした酸味がさわやかな「青りんご」、甘味と香りの存在感がある「白桃」、フルーティーな「マンゴー」、深みのある豊かな味わいの「ブルーベリー」の全5種。見た目も涼しく、蒸し暑さを忘れるひと時になるはず。6月初旬から9月下旬まで販売。
大倉山の「御菓子司 大倉山青柳」

神奈川県横浜市の大倉山駅前にある「御菓子司 大倉山青柳」は常に客足の耐えない和菓子店だ。元々は戦前に初代が川崎で製餡業を開いたのがはじまり。東京大空襲の被害をきっかけに現在の場所へ移り、「あの時の餡をもう一度作りたい」という思いで1951年に和菓子店として開業を果たした。
その意思を代々引き継いで作られる自家製餡は北海道産小豆で作られ、上品な甘味で口溶けよく定評がある。

天の川での逢瀬が目に浮かぶような和菓子を種類豊富に7月7日(火)まで販売。
写真手前右から時計回りに、羊羹でできた羽織をまとった「織姫」「彦星」(各税込250円)は、柔らかい求肥で包んだ白あんの甘さに心癒される。錦玉羹のつるんとした食感が涼しげな「天の川」(税込250円)、豊かな甘味のこしあんがたっぷり入った「天の川饅頭」(税込170円)、練り切りとこしあんのなめらかな口当たりが魅力の「笹の葉」(税込250円)と、目移りする美しさだ。
五感に響く和菓子を七夕に食べてみてはいかが?
【取材・文=磯崎 舞/撮影=奥西淳二】
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