工場敷地内に100坪ガーデン&カフェ!プラントベースの朝食が味わえる「1110 CAFE/BAKERY」
東京ウォーカー(全国版)
埼玉県川口市に本社を構える企業「大泉工場」。その名の通り、フードマシンやジュースマシンの販売、かつて「紅茶キノコ」と呼ばれ一世を風靡し、近年の健康ブームで再注目されている発酵飲料「コンブチャ」の製造を行っている。そんな同社の敷地内に6月27日(土)、カフェベーカリー「1110CAFE/BAKERY」(イチイチイチマル カフェ / ベーカリー)がグランドオープンした。
牛乳や卵といった乳製品・動物製品を使わず、プラントベース(植物由来)のパンや料理を提供しているのが特徴で、テイクアウトのみのプレオープン時から地元を中心に早くも人気を集めている同カフェの魅力を一挙紹介!
100坪の庭園の中に建つレンガ調のカフェ
工業団地の一角にある大泉工場。その敷地に足を踏み入れてまず驚くのは、草木が生い茂るガーデンだ。オープンガーデンをはじめ、日本庭園、シークレットガーデンなど庭の面積は100坪を超え、敷地内には昭和初期に建設された洋館や日本家屋が建ち並ぶ。そのロケーションからドラマ撮影にも使用されるとのことで、一見しただけでは企業の本社敷地とは思えない不思議な光景が広がる。
オープンガーデンの奥に建つレンガ調の建物内にオープンしたのが「1110CAFE/BAKERY」。「自然・生活・身体 3つの環境が〇(マル)になる」がコンセプトで、素材すべてが植物由来のプラントベースメニューと、職人が焼き上げる出来立てのパンが味わえるほか、店内にはオーガニック調味料やお菓子、飲料も数多く並んでいる。
素材は植物オンリー、なおかつ味付けもしっかりしたメニュー
同店のメニューで特筆すべきなのは、オーガニック素材にこだわりながらも、しっかりとした味わいが楽しめること。メニューを開発する店長シェフにはウェスティンホテル東京やザ・ペニンシュラ東京といった東京のホテルや藤沢の自然食レストラン「ecomo」の店長を勤めた西川浩康氏を、ベーカリー担当にはクイーンズ伊勢丹のベーカリー部門で数々のパンを作ってきた伊藤豪輔氏を招き、動物性食品を使わずとも満足できるメニューを独自に開発した。
また、営業時間が朝8時からとやや早めなことからもわかるように、もうひとつのコンセプトは「Breakfast」。朝食と言えば朝一番に食べる食事と考えがちだが、もっと広く、夕食を食べてから長い時間が経ったあとの食事を想定し、営業中はいつでも“その日最初に摂る食事”にぴったりなメニューを提供している。
同店の注目メニューのひとつ「ベジベネディクト」(1300円)は、エッグベネディクトの主役である卵を使用せず、野菜のうまみと自家製ソースで食べ応えのある濃厚な味。
また、「フレンチトースト」(1300円)でも牛乳のかわりに植物性ミルクを時期に合わせて使い分け、特製アパレイユ(クリーム)に一晩以上漬け込んで焼き上げることで、フレンチトースト特有の優しい甘みを実現している。
「Today's キッシュ」(900円)は、オートミールと米粉で焼き上げたクッキー生地の中に、豆腐とかぼちゃ、季節の旬の野菜を入れて焼き上げていて、万人受けする味わいだ。このほか、サンドイッチやバーニャカウダといったメニューも並ぶ。
西川シェフは「プラントベースのメニューは『味が薄い』『味気ない』という印象を持たれがちですが、当店では植物由来の材料だけを使いつつ、しっかり味がしておいしいものをベースにメニューを作っています」と話す。メニューの選定も、その日最初の食事という場面にあったメニューの中から、野菜を使っておいしくなるものという観点から作っているという。
「毎日食べても食べ飽きないような味」を目指したベーカリー
ベーカリーに並ぶパンももちろんプラントベース。イーストを使用せず、花由来の天然酵母を使用し長時間発酵させた食パン「パンドミ・1110」(1/2本480円、1本960円)や「1110・バケット」(400円)のように随所にこだわりを込めつつも、大豆ミートで作ったウィンナーをはさんだ「ホットドッグ」(480円)やレーズンを練りこんだ「レザン」(380円)などオーソドックスなメニューが多い。
ドリンクメニューも「オーガニック アメリカーノ」(400円)、豆乳、有機オーツ麦、有機玄米の3種類の植物性ミルクから選べる「オーガニック プラントベースラテ」(450円)、すっきりとした味わいの「オーガニック ティー」(400円~)と、料理とパンどちらにも合うラインナップだ。
ベーカリー担当の伊藤さんも「一口食べて『とてもおいしい』と思われるようなパンというよりも、毎日食べても食べ飽きないような味を目指しています」と、日々の食事に取り入れやすいパン作りを心掛けていると話す。料理、パンともに、気軽に立ち寄って味わえるカジュアルさがあるのが同店の大きな魅力と言えそうだ。
庭園内での食事も可!癒やしの時間を過ごそう
また、店内席だけでなく、料理やパンを持ち出してウッドデッキに設けられたテラス席や、ガーデンの中で味わえるのも同店ならではの特徴。テラスからオープンガーデンの緑を眺めるもよし、ガーデン内の各所に設けられたテーブルセットやベンチでくつろぎながら味わうのもよし。カフェでありながら、まるで公園のように思い思いの過ごし方ができる。さらに、カフェの裏手にも日本庭園やシークレットガーデン、ハーブガーデンといったさまざまな庭があるので、食後にのんびりと散策することもできる。
オーガニックでおいしい料理やパンを、春の桜や秋の紅葉など、季節ごとに移り変わる庭園の光景とともに堪能できる新感覚のカフェ。敷地内には大泉工場が手掛けるコンブチャの醸造所「KOMBUCHA SHIP」があるほか、毎週土日に敷地内倉庫でミニマルシェも開催されているので、ぜひ一度足を運んでみてほしい。
1110CAFE/BAKERY(イチイチイチマル カフェ / ベーカリー)
所在地:埼玉県川口市領家5-4-1
TEL:048-229-1085
営業時間:8:00~16:00(L.O. フード・ドリンク 15:30)
定休日:月曜日
席数:店内15席、テラス席15席
公式サイト:
https://1110cafe-bakery.com/
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