プラスチックの再資源化に取り組む!新たな事業に注目
東京ウォーカー(全国版)
テイクアウトの利用が増え、お弁当の容器やフィルムなど、プラスチックを使用する機会が増えた人も多いのではないだろうか。その一方で、レジ袋の有料化が本格的に始まるなど、プラスチックゴミ削減の動きも進んでいる。そんな中、サントリーホールディングスは、プラスチック問題の解決に貢献すべく、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組む共同出資会社、株式会社アールプラスジャパンの設立を発表した。

株式会社アールプラスジャパンは、サントリーをはじめ、東洋紡株式会社、レンゴー株式会社、凸版印刷株式会社など、業界を超えた12社による共同出資会社である。サントリーホールディングスの新浪剛史社長は、「設立のきっかけとなったプラスチック問題、海洋汚染は、先送りできない世界的な課題である」と述べ、そんな世界的課題に対し、日本からテクノロジーの切り口で解決に取り組もうという思いで、異業種・同業種合わせて12社が集った、と設立の経緯を語った。
プラスチック再資源化の新技術について
現在、多くの使用済みプラスチックは熱エネルギーに変換されているが、株式会社アールプラスジャパンでは、熱エネルギーではなく、再び「モノ」に戻すことができる技術の実用化を目指している。これにより、使用済みのプラスチックがさまざまなプラスチック製品に生まれ変わるのだ。

この取り組みの核となるのは、サントリーと共にバイオペットボトルの開発を行っていたアメリカのアネロテック社の新技術。アネロテック社は、ウッドチップなどを原料として、100%植物由来のペットボトルを作る技術を開発した。

アネロテック社の技術の特徴は、従来技術で必要とされてきた油化工程を省ける点である。これにより、必要となるエネルギー量が減り、CO2の削減も期待できるそう。
今後、株式会社アールプラスジャパンはアネロテック社とともに、この環境負荷の少ない効率的な再資源化技術の開発を進め、2027年の実用化を目指しているという。
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